結婚は人生における一大イベントのひとつです。その後の人生を共にする伴侶とは、できることならいつまでも仲良く過ごしたいものでしょう。しかし、夫婦のなかには結婚後「お金の管理の方法」をめぐって争いになる、もしくは関係性が悪くなるケースがあります。そこで今回、FP Office株式会社の石井悠己也氏FPが、夫婦のお金の管理方法について解説します。
“おこづかい制”か“完全別財布”か…結婚後の「お金の管理」どうしたらいい?【FPの助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

パターン③仕組みを作ってあとはお金の色分けをする

当社のお客様に多いパターンですが、先々かかる教育資金や老後資金などのお金に関しては、あらかじめ積立商品などでしっかり準備をし、先に仕組みを作ってしまうという方法です。

 

■いま必要なお金(生活費など)

■近い将来必要になるお金(住宅購入や学費、予備資金など)

■遠い将来必要になるお金(老後資金など)

 

目的ごとに仕組みを作っているので、それ以外の資産に関しては先々の心配なく、自由に使えるお金となります。

 

お金の色を分けるメリット

保険や運用商品などの特徴を理解していれば、大きな効果が期待できます。

 

お金の色を分けるデメリット

保険や運用商品に関して、膨大な知識が必要になるため、個人で行うにはハードルが高いかもしれません。

「自分たちにあった方法」を知ることが大切

一概に「これが正解だ!」ということではないので、お金の管理については悩まれている人も多いのではないでしょう。

 

お金の管理方法を考えるうえで一番大切なのは、「現状の幸福度」です。

 

今が幸せであれば方法はどうであれ、それは正しいのだと思います。

 

ただし、現状の幸福度について「不満」「不安」のほうが大きい状態であれば、一度専門家に相談するのも良いかもしれません。

 

お金の面での不安を解消し、家庭を幸せな状態に導いていくことが、我々ファイナンシャルプランナーの存在意義だと思います。

 

 

石井 悠己也

FP Office株式会社

ファイナンシャル・プランナー