4月1日から新年度。いろいろと変わることがありますが、そのひとつが「自動運転レベル4解禁」。自動運転が実現する世界とは? みていきましょう。
2023年4月1日「自動運転レベル4」解禁…レベル1~5の違いは?完全自動運転で何が変わる? (※写真はイメージです/PIXTA)

自動運転レベル4…対応車の発売はいつ?

現在、レベル3に対応するクルマは、世界初の自動運転レベル3のクルマであるホンダ「レジェンド」など。レベル4に対応する世界初の量産車は、中国・バイドゥから今年度中に発売されるのでは、といわれています。

 

しかし自動運転レベル4が解禁されたとはいえ、現状の道路網での実現に向けては課題は多く、しばらくは公共交通のない地域や施設内でのバスなどが念頭にされているよう。私たちが実際に近未来のドライブが楽しめるのは、まだ先のようです。

 

とはいえ、自動運転レベル3が解禁になったのが2020年4月1日のこと。それから3年で次の段階に進んだわけですから、技術の進歩には驚かされるばかりです。

 

快適な自動車の運転のほかにも期待されるのが、交通事故の防止です。警察庁によると、2022年の交通事故は30万1,193件発生。35万6,419人が怪我をし、2,610人が亡くなりました。事故件数は2004年の95万2,720件、死亡者は1996年以降は1万人を下回り、共に減少傾向。これも自動運転など、技術の進歩によるところが大きいでしょう。

 

さらに昨今、高齢ドライバーが問題となっていますが、交通手段が限られてる高齢者にとってクルマのない生活は不便なもの。自動運転が当たり前になれば、免許返納などせずに、高齢者であっても自由な移動が実現します。

 

自動運転レベル5の解禁は2030年と噂されていますが、その世界が一般化するまではもう少し時間が必要でしょうか。高齢化が急速に進む日本では、早期の実現が望まれています。