3.損切りの「値幅」が異様に狭い
勝てない人の3つ目の特徴は、損切りの値幅が異様に狭くて損切り貧乏になっていることです。
確かに、エントリーと同時に損切りポイントを決めておくことは大切ですが、損切り幅が狭すぎると、不要な損切りを繰り返すことになります。損切りをしたあとにチャートがV字回復したという経験が多い人は、自分が設定している損切り幅を広くする必要がある可能性があります。
プロトレーダーと同じタイミングでエントリーできているのに、無駄な損切りによって収益を小さくしてしまうことは非常に惜しいことです。いま一度、自分のトレードで無駄な損切りをしていないか確認してみましょう。
4.定期的に細かい入金をしている
勝てない人の4つ目の特徴は、定期的にFX口座に細かく入金して、損失分を入金で補っていることです。
資金力を上げるための定期的な入金であれば問題ありませんが、日頃の損失分を補うための入金は危険サインです。そのような入金を繰り返していると、運用額は変わらないのに、知らぬ間に100万円も入金していたということも起こりかねません。
損失分を入金力で補う行為は「損失を出しても現金で補えばよい」という思考に結びつき、自分のトレード力の向上を妨げる可能性があります。FXは資金が多いほど戦いやすいのは事実ですが、入金の目的を間違えると相場の餌食になってしまいます。
まずは勝てない人がやりがちな4つの行動をやめる!
プロトレーダーは、今回解説した4つの行動を取ることはありません。プロトレーダーは、常に自分のポジションとリスクリワードに対して思考を巡らせています。
今回解説した4つの特徴は、初心者トレーダーが陥りやすい失敗のほんの一例です。しかし、これらの例は、日頃の習慣化したトレードでは気づきにくい失敗です。また、資金を大きく減らすミスにも繋がりにくく、じわじわと資金を減らす、自分では気づきにくい厄介な要因です。
今回紹介した勝てない人の行動パターンをやめるだけで、大きく成長する可能性があります。危険な行動パターンを知っているだけでも優位に立てますが、実践に活かすことでさらに力を発揮するでしょう。あなたもトレードの隙間時間に一度、自分のトレードを振り返ってみるといいかもしれません。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員