「稼げない人」から学ぶFXの稼ぎ方
さまざまなメディアで、FXで稼げる人は一握りであると表現されています。さらに、FXで大金を稼ぐ人のトレード手法なども公開されていて、誰もがFXで億万長者になる可能性を秘めています。
しかし、なかには初心者トレーダーでは到底真似できないような手法もあります。実は、初心者トレーダーが稼げるようになるためには、難しい手法に挑戦するのではなく、「やらないことを決める」ほうが近道になることがあります。
今回は、多くの稼げない初心者トレーダーが経験する「ジリジリと資金を減らすトレード」に焦点を当てて、FXで稼ぐための第一ステップを解説していきます。
FXで稼げない人がやりがちな行動「4選」
まずは、FXで稼げない人の共通する行動を解説していきます。これらを模範として行動することができれば、あなたの資産をどんどん目減りさせることができるでしょう。
もちろん、自分の資産を減らす目的でトレードしている人はいませんが、これから解説する方法は、初心者トレーダーが知らず知らずのうちに行っている行動なので、自分のトレードと照らし合わせてみると気付きがあるかもしれません。
1. 損切りした直後に「同じ方向のポジション」を取ってしまう
勝てない人の1つ目の特徴は、損切りをした自分に嫌悪感を抱いてしまうことです。
プロトレーダーは、すべてのトレードでプラスの利益を収めることは不可能であると知っています。そのため、損切りを躊躇なく機械的に行うことができます。
対して、なかなか安定した収益を挙げられないトレーダーは、すべてのトレードで収益を収めようと鼻息を荒くして相場に臨みます。すべてのトレードで勝利を収めることを前提に取引しているトレーダーにとって、損切りをすることは、自分のプライドを傷つける行為にほかありません。
その結果、損切りした自分に嫌悪感を持つのと同時に、早く損切り分を取り返してやろうとする心理に駆られます。また、事前に自分が立てたシナリオが否定されることに強い疑念を持つ傾向があるので、一度負けた方向と同じ方向に再び新規のポジションを持ってしまいます。
このような先入観と自己肯定感に左右されるようなトレードを続けると、ジリジリと自分の資産を減らしてしてしまうでしょう。
2.「エントリー根拠の時間軸」と「損益を確定する時間軸」が異なる
勝てない人の2つ目の特徴は、自分に都合のいい時間軸で値動きを解釈してしまうことです。
プロのトレーダーは、エントリーした時間軸と損益を確定する時間軸を同じにすることが多い。「1分足のチャートを見てエントリーして、日足の値動きを見て利益確定する」ことに違和感を感じる人は多いはずです。
しかし、実際にトレードを振り返ってみると、1時間足を根拠にエントリーして、利確は1分足を見て行ったことがある人がいるかもしれません。1分足と日足のような極端な時間差はないものの、数十分の幅で見るチャートを変えてしまうトレードをしてしまう人は多く存在します。
エントリー根拠とする時間足を変えることは、自己都合で相場環境を解釈するきっかけとなるので注意が必要です。