(※画像はイメージです/PIXTA)

36歳のAさんは、妻と子ども1人の3人暮らしです。運良く子どもを保育園へ入れることができ、そろそろマンションの購入を検討しています。年収は550万円、妻はこれからパートを始めるといったところですが、仮に「5,000万円」のマンションを購入しようとした場合、融資を受けることはできるのか……金融機関X・Yの2ヵ所に尋ねたところ、両社の回答は真っ二つに分かれました。いったいなぜでしょうか。みていきます。

「全額ローン」で家を買うメリット・デメリット

(※画像はイメージです/PIXTA)
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「全額ローン」で家を買うメリットとしては、

 

1.手元に資金を残しておくことで、急な出費や近い将来必要となる資金にも対応でき、家計を柔軟にやりくりしやすくなる。

 

2.頭金が貯まるまで購入を先延ばしにすることなく、希望の住宅が見つかった際に、速やかに購入できる。

 

3.住宅ローン控除を最大限活用しやすい。

 

といった点が挙げられる。

 

一方、「全額ローン」で家を買うデメリットとしては、

 

1.金融機関やローン商品によっては、物件価格に対する頭金の割合によって借入金利が変わる(高くなる)ことがある。

 

2.毎月の返済額が増えるため、収入が減少したり支出が多く発生したりした場合、あるいは借入金利が上昇した場合など、返済ができなくなる可能性が高くなる。

 

3.返済期間中の住宅価格の下落などが原因で、住宅ローンの残債が住宅の時価額を超えた状態(担保割れ)になる可能性が高くなる。担保割れの状態では、住み替えなどの理由で住宅を売却することになった際に、売却代金で住宅ローンを完済できず、差額を手持ち資金でまかなうことになる。

 

4.金融機関における審査が厳しくなる可能性がある。

 

といった点が挙げられる。

 

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本記事は、株式会社クレディセゾンが運営する『セゾンのくらし大研究』のコラムより、一部編集のうえ転載したものです。