最近、物騒な事件が多いなあ……そんな話題をすることも多い昨今。警察庁から発表されている『犯罪統計』から、昨今の犯罪の傾向をみていきましょう。
都道府県「重要犯罪件数・検挙率」最新ランキング…重要犯罪の増加率「ワースト1位」の意外過ぎる県 (※写真はイメージです/PIXTA)

都道府県別に「犯罪認知件数」「検挙率」をみていくと…

重要犯罪(殺人、強盗、放火、強姦、略取誘拐、強制わいせつの6罪種)の認知件数をみていくと、全国で9,535件。昨年比8.1%増でした。

 

都道府県別にみていくと、トップは「東京都」で2,676件で、前年比7.8%増。「大阪府」1,312件、「神奈川県」668件、「埼玉県」667件、「兵庫県」561件と続きます。一方で最も少ないのは「徳島県」で18件。「秋田県」「福井県」「山形県」「富山県」と続きます。

 

やはり大都市を有する地域が上位にきますが、増減率でみていくと違う風景がみえてきます。増減率でワースト1位は「福島県」で昨年から76.0%増。「島根県」「山梨県」「高知県」「岡山県」と続きます。「最近、物騒だな……」そういう話題が増えているのは、もしかしたら、これらの地域かもしれません。

 

さらに都道府県別に検挙率をみていくと、トップは「山形県」で82.0%。「岐阜県」「秋田県」「島根県」「鳥取県」と続きます。一方で検挙率ワースト1位は「大阪府」で29.6%。「千葉県」「愛知県」「埼玉県」「茨城県」と続きます。

 

検挙率についても昨年との増減率をチェックしてみると、検挙率がアップしたのはわずか4県で、トップは「徳島県」で昨年から4.9%増。一方で検挙率が最も下がったのは「佐賀県」で昨年から15.1%ダウンしています。

 

アフターコロナへと社会が変わるなか、犯罪も増加傾向にあります。そのような犯罪に巻き込まれないよう、一人ひとりの意識、また地域の防犯力向上が必須です。