ウクライナ侵攻から1年が経つが…
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻。イギリスのシンクタンクである国際戦略研究所による『ミリタリー・バランス』の最新版によると、2021年時点、ロシアにおける現役兵と予備役の合計は290万人だったのに対し、2022年では現役兵は119万人と29万人ほど増える一方で、予備役は150万人と50万人ほど減り、合計では269万人となりました。総動員をかけるウクライナは、現役兵は68万人、予備兵は40万人としています。
また世界各国の軍事費をみていくと、やはり米国が世界一の軍事大国で、2位の中国の2.7倍。ただし中国はこの10年で2倍以上、20年では10倍以上も軍事費を増やしており、存在感を増していることがわかります。
【世界の軍事費 トップ10】
1「米国」80,067,200万米ドル
2「中国」29,335,200万米ドル
3「インド」7,659,800万米ドル
4「イギリス」6,836,600万米ドル
5「ロシア」6,590,800万米ドル
6「フランス」5,601,700万米ドル
7「ドイツ」5,556,400万米ドル
8「サウジアラビア」5,412,400万米ドル
9「日本」5,412,400万米ドル
10「韓国」5,022,700万米ドル
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36位「ウクライナ」594,300万米ドル
出所:世界銀行 資料:GLOBAL NOTE
※データは2021年
※中国は政府公式予算に含まれない軍事支出の推計を含む、日本は軍人恩給を含まない
また「ウクライナ」は2021年時点で、世界36位594,300万米ドルの軍事費だったのに対し、「ロシア」は世界5位の6,590,800万米ドル。軍事費で10倍以上の差があったことになります。このことからも、いかに西側諸国の支援により、いまの状況があるのかがわかります。
またGDPに対する軍事費の割合をみていくと、トップは中東「オマーン」で7.34%。世界1位の軍事大国「アメリカ」は16位で3.48%、世界2位の「中国」は67位で1.74%です。ちなみに「ロシア」は4.08%で世界11位、「ウクライナ」は3.23%で世界20位。やはり「ロシア」のほうが軍事に予算をかけている国だったことがわかります。