保険料の納付状況や年金の見込み額を知ることができる「ねんきん定期便」。1年に1回手元に届きますが、将来の年金額をみて「えっ……」と不安を覚える人も。みていきましょう。
月収38万円・49歳の平均なサラリーマン…「ねんきん定期便」で知った年金額に身震い「これでは生きていけない」 (※写真はイメージです/PIXTA)

1年に1度、誕生日月に届く「ねんきん定期便」

誕生月に手元に届く「ねんきん定期便」。誕生月の2ヵ月前に作成したもので、保険料の納付実績や将来の年金給付についての情報が記載されています。

 

昨今、ちまたで「デジタル化」が進んでいますが、「ねんきん定期便」にも電子版「ねんきん定期便」があります。日本年金機構による「ねんきんネット」のユーザーIDを取得することで利用できるサービスで、ハガキ版「ねんきん定期便」と同一の内容が確認できるほか、ダウンロード機能があるなど、年金記録の管理・保存に便利です。

 

また「ねんきんネット」の郵送意向登録機能で、ハガキ版「ねんきん定期便」の郵送停止の意向も登録でき、ペーパーレス化に貢献できる、ちょっといい機能も。ただし共済組合に加入している場合、加入されている共済組合から「ねんきん定期便」が送付されるため、(日本年金機構による)電子版「ねんきん定期便」の利用はできません。

 

――ねんきん定期便⁉ そういえば、そんなの届いていたなあ

 

そういう人も多いでしょう。まだまだ年金生活は遠い先、という人は仕方がないかもしれませんが、老後の生活を支えてくれる年金、1年に1度くらいはきちんと確認しておきたいものです。もしかしたら年金の加入記録に漏れや誤りがないとは言い切れません。「誤りがあるのでは……」という心配があるなら、「年金加入記録回答票」に必要事項を記入し提出しましょう。心配がない人は提出の必要はありません。

 

――あれ、去年と記載内容が違う

そんな疑問をもった人もいるかもしれません。実は、老齢年金の記載内容は50歳未満と50歳以上で異なります。50歳未満であれば、これまでの加入実績を基に計算した老齢年金の見込み額、50歳以上であれば、現在の年金制度で60歳まで加入し続けたものと仮定して計算した老齢年金の見込額が記されています。