転職したことがある人であれば、新しい会社から「年金手帳を提出してください」といわれて焦った経験があるでしょう。その年金手帳、2022年4月に廃止となりました。「もういらないんだ!」と捨ててしまったという人も。廃止されたからといって、捨ててしまってもいいものなのか、みていきましょう。
捨てちゃった…会社員「年金手帳、廃止」で大勘違い!顔面蒼白で年金事務所へ走る (※写真はイメージです/PIXTA)

年金手帳に代わり、基礎年金番号通知書が交付されるようになったが

厚生労働省『令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、公的年金の被保険者は6,729万人。そのうち国民年金第1号被保険者は1,431万人、国民年金第3号被保険者は763万人、厚生年金被保険者は4,535万人です。その多くが年金手帳を持っていることでしょう。

 

年金手帳廃止後は、基礎年金番号が書かれた「基礎年金番号通知書」が交付されるようになりました。それによって「このあと基礎年金番号通知書が送られてきて、それが必要になるんだ」と、年金手帳を捨ててしまった人も多かったようです。

 

しかし全員に基礎年金番号通知書が交付されるというのは勘違い。これから被保険者となる人には基礎年金番号通知書が送られてくるということで、すでに年金手帳を持っている人には送られてくることはありません。年金手帳は引き続き使用できるものであり、今後、紛失しても再発行されることはありません。

 

――年金手帳、捨ててしまった、万事休す

 

そう焦って、とりあえず、年金事務所へ……そんな人もいるかもしれませんが、大丈夫。年金手帳を紛失してしまったなら、そこで基礎年金番号通知書の発行手続きを行いましょう。

 

国民年金第1号被保険者または任意加入被保険者であれば、近くの年金事務所か、住所地の市区町村役場に申請書を提出。厚生年金保険の被保険者であれば、会社を経由するか、直接、会社の所在地を管轄する年金事務所に申請します。

 

捨ててしまったら一巻の終わり、ということはありませんが、年金手帳を持っている人は、本来、基礎年金番号通知書の申請はしなくてもいい手続き。今後はマイナンバーカードですべての手続きが完了、となる可能性もありますが、年金手帳を持っている人は、ひとまず大切に保管しておくのが基本です。