積立投資ができる「経済的に余裕のある人」は狙われている?
最後に、これはうがった見方なのかもしれませんが、書いておきます。
そもそも、「積立投資ができる人」というのは、安定収入があり、そのうえ(それをすべて株にするのはリスクもあるので)現金を残しつつ株を買うことができる、「経済的に余裕のある人」なのではないでしょうか。
そして、一方の「積立投資を勧める人」には、どんな狙いがあるでしょうか?
多くの人が積立投資をすれば、株価は上がります。不定期な売買でなく積立購入なので、株価は下がりにくいです。そこには手数料も発生しますし、その手数料には消費税も発生します。
さて、あえて書きませんが、そこで得をするのはどんな人たちでしょうか?
もちろん、得をする人がいても、それは別に違法なことでも不道徳なことでもありません。しかし株式投資で大きく儲けたいならば、それぐらいの深読みをして、そんな声にただ流されないようにしたほうがよいでしょう。
積立投資には先述のようにメリットもありますので、それも考慮したうえで、自分の性格や能力、置かれている状況に応じて、最善の手法で投資することをおすすめします。
まとめ:本当は適切なとき「だけ」一気に買うのが儲かる
高値で多く買ってしまうリスクを抑えながら、着々と株式を増やしていくことができるのが、積立投資のメリットだといえます。
しかし本当は、適切なときに、(失敗したときのリスクも考慮しながら)最大限の資金を投じるのが、最も儲かる投資方法であることも事実です。
ただし最大限儲かるような投資をするためには、銘柄や株価を適切に評価する力が必要です。これらのことから、積立投資は、そうした投資家に必要な能力をまだ持っていない人向けの、「大失敗」を防ぐための投資法といえるのではないでしょうか。
積立投資を勧める声にただ流されず、積立投資のメリットも考慮したうえで、自分の性格や能力、置かれた状況に応じて、最善の手法で投資をすることをおすすめします。
株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO
川合 一啓