マクドナルドが昨年3月と9月に続き、値上げを実施。ハンバーガーはこの1年で60円値上がりしました。いつも手にしたものが、こんな値段に……生活苦の悲鳴が、中小企業勤務のサラリーマンを中心に聞こえてきます。みていきましょう。
もはや、マックのハンバーガーは贅沢品…平均月収31万円「中小のサラリーマン」賃上げ期待できず「どう、生きていけばいいか」 (※写真はイメージです/PIXTA)

ハンバーガーに宅配ピザ…物価高が止まらない!

――マクドナルドに大行列

 

1月15日、いつもと違う光景が大きなニュースになりました。これは値上げ前に大好きなマックを、という人たち。今回の値上げでハンバーガーは150円から170円に、ビッグマックは410円から450円に。さらにマックフライポテトSサイズは30円、MサイズとLサイズは40円の値上げとなりました。

 

この値上げに街からは「もはや、マックは贅沢品」「気軽に食べられない」などという声が聞こえてきます。

 

ちなみにこのハンバーガー(外食)、総務省統計局『小売物価統計調査』で都市(県庁所在地)ごとにみていくと、最も高いのが「佐賀市」で277円。一方、最も安いのが「岡山市」「高松市」「高知市」「大津市」「長野市」の180円。「ちょっと寄っていくっ」と気軽に楽しめる外食の代表格、ハンバーガーですが、同じ日本でも100円近くの価格差が存在しています。

 

話を戻しますが、連日の物価高騰のニュース。ハンバーガーだけでなく、わたしたちの身近なものは次々と値上げ。毎日の献立をどうするか、外食はどうするか、頭を悩ませる日々が続いています。

 

【1年前と価格を比べたら……】

◆ハンバーガー(ハンバーガー店におけるチーズバーガー)

192円→225円

◆宅配ピザ(ミックスピザ、約25cmMサイズ)

2,113円→2,230円

◆食パン(普通品)

414円→478円

◆カップ麺(中華タイプ、77g)

156円→178円

◆牛乳(紙容器1L)

210円→230円

◆食用油(キャノーラ油、ポリ容器入り、1000g)

334円→483円

◆醤油(本醸造こいくちしょうゆ・特級ポリ容器1L)

259円→288円

◆缶ビール(350mL×6缶)

1,116円→1,190円

 

出所:総務省統計局『小売物価統計調査』

※数値左より2021年11月、2022年11月の全国平均

 

値上げは食料品だけにとどまらず、光熱費も。電気代(従量電灯、最低料金制、441kWh)は2022年11月1万5,279円と1年で114%上昇。都市ガス(一般家庭用、1465.12MJ)は8,852円と126%の上昇。「生きていくだけで大変……」。そんな状況、終わりがなかなか見えてきていません。