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レバレッジはFXの最大の魅力だが…
FXの最大の魅力は、少ない資金でも大きく稼ぐことができるレバレッジの存在です。しかし、レバレッジの使い方を間違えると取り返しのつかない大きな損失を被る可能性があります。心理的な影響力をもつレバレッジの負の側面を解説していきます。
レバレッジの負の側面は、使用法を守り主導権を握っておかないと、自分のメンタルや感情がレバレッジにコントロールされてしまうということです。初心者トレーダーが損切りできずに塩漬けしてしまうのは、レバレッジに感情をコントロールされてしまい、自分の意思ではトレードできなくなった故の現象です。レバレッジは常に人間の「既にあるものを失いたくない」という本能を揺さぶっているのです。この揺さぶる力は、レバレッジが大きければ大きいほど強く作用します。そのため、自分がコントロールできる範囲のレバレッジを超えた多くの初心者は、継続的な利益を稼げる前にFXの世界から退場してしまうのです。
プロトレーダーが値動きに動じないワケ
FX初心者は、少しの含み益で利益確定したり、わずかな含み損で損切りしてしまったりと、自分の持ったポジションに自信を持って保有し続けることを苦手とする傾向があります。しかし、このような「損小利小」のトレードは精神をすり減らすだけで、継続的なプラス収益を目指すことは難しいでしょう。対してプロトレーダーは、「損小利大」なトレードを心がけています。損小利大なトレードをするためには、含み益を確定したい気持ちをグッと抑えて含み益を膨らましていく必要があります。
先述したように、人間にはすでにあるものを失いたくないという本能があります。無くなってしまうかもしれない含み益を利益確定せずにじっと待つということは、人間の本能に逆らうということです。プロトレーダーは、人間の本能に抗うことで継続的にプラスの収益を収めています。本能に逆らうような戦術を取るには、心の余裕が必要になります。FXでは金銭的な余裕が、トレードにおける余裕に繋がっています。現在の含み益や、元手がなくなっても再チャレンジできる金銭的な余裕があれば、ひとつひとつのトレードで取れる選択肢が増えるでしょう。
対して、借金を元手にしたり、生活費を掛けてトレードをしている人には金銭的な余裕がなく、ひとつひとつのトレードで取れる選択肢を狭めてしまいます。このような背景があるので、余剰資金でFXを行うことが推奨されています。余剰資金で自分がコントロールできる範囲にレバレッジを掛けていれば、プロトレーダーのように継続的なプラス収支を構築することができるでしょう。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員
