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初心者トレーダーは「穏やかな上昇相場」で稼ごうとするが…
多くのFX初心者が収益を上げる相場のひとつとして、「穏やかに上昇する相場」が挙げられます。穏やかな上昇する相場とは、値動きの幅は小さいもののじわじわと一方向へと値が進んでいく相場のことを指します。一方向へ価格が進んでいくため、多少エントリーポイントを間違えても利益を取ることができるので、多くの初心者トレーダーにとって絶好の収益機会になります。
プラスの収益を出す可能性が高い穏やかな上昇相場ですが、プロのトレーダーは、このような相場を絶好のチャンスと捉えていません。利益確定の回数よりも、トータルの収益をプラスにすることに重きをおいているプロのトレーダーは、なぜ穏やかな上昇相場が稼ぎにくい相場であると判断するのでしょうか。ポイントは、リスクに対しての利益が小さいということです。
じわじわと値を上げていく相場は、エントリーポイントも単純で利益を出しやすいという特徴がありますが、単純な買いが集まりやすい反面、急激な反転が生まれやすい傾向にあります。そのため、少なからず利益は出しやすいものの、エントリーポイントによっては急激な反転によって期待した利益額以上の損失を出す可能性があります。プロトレーダーたちは、このリスクに対するリワードが小さいという理由で穏やかな上昇相場を避ける傾向にあります。
プロトレーダーが「値動きが激しい相場」を好む理由
高いボラティリティの相場とは、値動きが非常に激しい相場のことを指します。初心者トレーダーの多くは、値動きが活発な相場を避ける傾向にあります。なぜなら、多くの初心者トレーダーは「大きな損失を出したくない」という深層心理があるからです。
対して、プロトレーダーは値動きが激しい相場をチャンス相場と捉えています。ボラティリティの高い相場は値動きが激しい分、リスクマネジメントさえしっかりと行なっていれば大きな利益を狙う機会があります。そのため、リスクとリワードの関係を理解したプロトレーダーにとっては、ボラティリティの高い相場は絶好のトレードチャンスとなります。
さらに、ボラティリティの高い相場には大衆の損切りを巻き込んで大きく動くタイミングが発生するという特徴があります。プロトレーダーは、テクニカル分析や日々のトレード感覚によって、人々の損切りがどこにあるのかをある程度把握することに長けています。そのため、プロトレーダーは、初心者トレーダーでは気付けないタイミングで新規のポジションを取ることができます。初心者トレーダーとプロトレーダーで収益に差が出てしまう大きな理由は、高いボラティリティをどのように捉えているかの違いにあるのです。
