本日1月14日、15日と行われる、2023年度大学共通テスト。受験生は約50万人といわれていますが、そもそも大学への進学率はどれくらいなのでしょうか。みていきます。
都道府県「大学進学率」ランキング…1位「東京都」と47位「沖縄県」に広がる、驚愕の進学格差 (※写真はイメージです/PIXTA)

高卒と大卒で「平均年収」はどれほど変わるのか?

――大学くらい出ておかないと……

 

一度は子どもに言ったことがある、という親も多いでしょう。なかには「自分は高卒だけど」という人も。なぜ、そこまで「大卒」にこだわるのか……そこにはやはり「給与格差」が関係してきます。

 

都道府県別の進学率ランキングと、都道府県別の年収ランキング。この2つの相関関係をみてみると、相関係数0.8強と、かなり強い相関関係にあるといえます。つまり「進学率が高いと収入も高い」、「進学率が低いと収入も低い」ということがいえる、というわけです。

 

また厚生労働省『令和3年賃金構造統計調査』によると、同じ大企業(従業員1,000人以上)の正社員だったとしても、高卒の平均給与は466.2万円、大卒の平均給与は599.6万円と、約130万円ほどの格差。さらに年齢別にみていくと、20代前半で3.7万円ほどの年収差だったのが、年齢があがるにつれて拡大。50代前半では286万円と、格差は300万円に迫ります。

 

【大企業における「高卒」と「大卒」の給与差の推移】

~19歳:2,569,200 円/―

20~24歳:3,318,700 円/3,355,900 円(37,200 円)

25~29歳:3,758,200 円/4,364,700 円(606,500 円)

30~34歳:4,239,100 円/5,062,500 円(823,400 円)

35~39歳:4,498,100 円/5,893,500 円(1,395,400 円)

40~44歳:4,841,100 円/6,523,600 円(1,682,500 円)

45~49歳:5,176,500 円/7,152,300 円(1,975,800 円)

50~54歳:5,298,600 円/8,159,100 円(2,860,500 円)

55~59歳:5,397,400 円/8,089,100 円(2,691,700 円)

60~64歳:4,155,000 円/6,346,900 円(2,191,900 円)

 

出所:厚生労働省『令和3年賃金構造統計調査』

※数値は従業員1,000人以上企業、男女の数値

※数値左より、高卒の年収/大卒の年収(大卒-高卒)

 

「いまどき学歴など関係ない」という声もよく耳にしますし、「どのような大学にいくかが大事」と、ただ大学にいけばいいということではないこともよく耳にします。色々な意見があるでしょうが、平均年収だけでみてみれば「どうやら大学は出ておいたほうがいい」というのは事実のようです。