都道府県別に現役生の「大学進学率」をみていくと…
今年の大学共通テストの志願者数は約51万人で、前年度よりも1.8万人ほど減少しました。また文部科学省『令和4年度 学校基本調査』によると、2022年度の高等学校等新規卒業見込者、つまり現役生は99万0,230人と、100万人を割り、2023年度はさらに2.7万人ほど減少。そのため来年の共通テスト志願者数は50万人を割るだろうといわれています。
約100万人の現役生の進路についてみていくと、大学等への進学者は58万8,919人。卒業生に占める割合は57.4%でした。
そのうち、大学・短期大学の通信教育部への進学者を除くと58万8,185人。職業や実生活に必要な知識、技術、技能の習得、教養の向上を目的とした専修学校専門課程への進学者は17万5,185人、一般課程への進学者は4万2,553人。
一方、就職を選択したのは15万9,126人、卒業生に占める割合は15.7%。そのうち自営業等は4,354人、無期雇用は15万3,161人、、有期雇用が2,492人でした。
大学等進学率を都道府県別にみていくと、最も進学率が高いのは「東京都」で71.5%。続く「京都府」も71.3%と、進学率7割超えとなりました。以下、「大阪府」「神奈川県」「兵庫県」と続きます。
一方、最も大学等進学率が低いのは「沖縄県」で44.6%。続く「山口県」は45.6%。「鹿児島県」「岩手県」「宮崎県」と続きます。
大学全入時代といわれているものの、大学等進学率には「東京都」と「沖縄県」には約30ポイントもの進学格差が生じています。
【現役生「大学等進学率」上位5、下位5】
1位「東京都」71.5%
2位「京都府」71.3%
3位「大阪府」66.6%
4位「神奈川県」66.0%
5位「兵庫県」66.0%
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43位「宮崎県」46.7%
44位「岩手県」46.7%
45位「鹿児島県」46.5%
46位「山口県」45.6%
47位「沖縄県」44.6%
文部科学省『令和4年度 学校基本調査』