総務省『令和4年地方公務員給与実態調査結果等』が発表され、最新の地方公務員の給与事情が明らかになりました。今回は政令指定都市を除いた、1,723の市区町村についてみていきます。
1,723市区町村「公務員の平均給与」最新ランキング…トップと最下位に広がる「驚愕の年収差」 (※写真はイメージです/PIXTA)

市区町村の公務員…1ヵ月18万円給与差が

総務省『令和4年地方公務員給与実態調査結果等』によると、2022年、地方公務員(一般行政職)の平均給与は35万8,878円(全職種平均は36万9,733円)。政令指定都市を除く、1,723市区町村の平均は35万2,930でした。

 

なかでも最も高い「東京都三鷹市」で46万1,082円。続く「愛知県豊田市」は46万0,124円。「神奈川県厚木市」「福井県相場師」「兵庫県三田市」と続きます。一方、1,723の市区町村で、最も公務員の平均給与が安いのが「沖縄県多良間村」で27万2,437円。続く「青森県今別町」は27万3,832円。「大分県姫島村」「和歌山県印南町」「沖縄県渡名喜村」と続きます(関連記事:『市区町村「公務員の平均給与」ランキング・ベスト200…<2022年・一般行政職> 』)。

 

【1,723市区町村「公務員の平均給与」上位5、下位5】

1位「東京都三鷹市」461,082円

2位「愛知県豊田市」460,124円

3位「神奈川県厚木市」456,781円

4位「福島県相馬市」451,623円

5位「兵庫県三田市」451,490円

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1719位「沖縄県渡名喜村」282,520円

1720位「和歌山県印南町」280,877円

1721位「大分県姫島村」280,287円

1722位「青森県今別町」273,832円

1723位「沖縄県多良間村」272,437円

 

出所:総務省『令和4年地方公務員給与実態調査結果等』より

 

1位「東京都三鷹市」と1,723位「沖縄県多良間村」を比べると、その差は月18万8,645円。年間226万円もの給与差になります。もう少し詳しくみていくと、諸手当を除く給料は「三鷹市」32万7,300円に対し「多良間村」は24万4,100円と、月8万円強の差があります。また諸手当は「三鷹市」13万3,782円に対し「多良間村」は2万8,337円と、月10万円強の差があります。

 

同じ地方公務員(行政職)といっても、地域によって大きな給与差があります。また近隣のエリアであれば大した差はないかといえば、そうでもないようです。たとえば東京23区。最も公務員の平均給与が高いのは「東京都台東区」(平均年齢39.3歳)で43万7,716円。一方、東京都23区で最も公務員の平均給与が低いのは「東京都葛飾区」(平均年齢39.3歳)で40万4,501円。23区という狭いエリアのなかでも、月に3万円強の給与差が生じています。