大卒のサラリーマン…最高潮でフィナーレを迎える
2022年、60歳で定年退職。この先も働くか、それとも完全引退となるか、人それぞれですが、ひとまず、会社員人生に区切りをつけたのは、1962年生まれの人たち。大学を卒業したのは、ちょうどこれからバブルにむかって日本が盛り上がるタイミング。日本経済がどこかお祭り騒ぎだったころ、20代の若手時代を過ごします。
30代になると、日本は一転、バブル崩壊による不景気に。90年代後半には、絶対つぶれないといっていた大手金融機関もバタバタと倒産。その煽りをくらった人も多かったでしょう。40代になる頃には底がみえるも、40代後半にはリーマンショック。50代ではアベノミクスの効果で、ちょっと日本経済も上向きになったところにコロナ禍。回復の兆しがみえてきたなか定年に。
振り返ると、非常にアップダウンの激しい会社員人生でしたが、給与だけみると最高潮でフィナーレを迎えるのが日本のサラリーマン。20代で月収23万円ほどでしたが、年齢と共にぐんぐんとあがり、最終的に月収51万円。年収は800万円を超えて定年を迎えます。
【年齢別・大卒サラリーマンの月収と年収】
20~24歳:231,600 円/3,415,500円
25~29歳:268,000 円/4,518,400円
30~34歳:316,400 円/5,335,200円
35~39歳:368,200 円/6,252,200円
40~44歳:411,200 円/6,844,800円
45~49歳:455,800 円/7,480,400円
50~54歳:509,800 円/8,418,800円
55~59歳:514,800 円/8,334,000円
出所:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』より算出
※数値左:月収(所定内給与額)、右:推定年収
最高のフィナーレを迎える充実感もあるでしょうし、ガムシャラに頑張って来たのだから、少しは休みたいという思いもあるでしょう。そんな会社員が定年と共に手にする退職金。日本経済団体連合会による『2021年9月度退職金・年金に関する実態調査』によると、「管理・事務・技術労働者(総合職)」の大学卒・60歳定年(勤続年数38年)の退職金は2,243.3万円、高校卒(同42年)が1,953.0万円。大卒であれば、2,000万円を超えるお金が手に入るわけです。ちょっと自分にご褒美を……そう考えても罰は当たらないはずです。