上がらない給与に減る年金……老後不安が高まる現役世代にとっていまや「資産形成」は必須といえます。そのようななか、忙しい現役世代の資産形成にオススメなのが、少額からはじめられて運用をプロに一任できる「投資信託」です。今回は、投資家・実業家としての顔をもつタレントの杉原杏璃氏が、投資信託の「分配金」に対する考え方と、投資信託のメリット・デメリットについて解説します。
投資信託(ファンド)の選び方…分配金「あり」「なし」どちらがオススメ? (※写真はイメージです/PIXTA)

投資信託にある「3つ」のデメリット

投資信託にはメリットがあればデメリットもあります。ここでは私の考える投資信託のデメリットを解説します。投資信託には次の3つのデメリットがあると思います。

 

デメリット1.元本保証がない

投資信託は、銀行預金のように預けた金額が全て戻ってくるという元本保証はありません。市場の動向によって値段が動くため、買った時よりも価格が上がることもありますが、逆に下がってしまうリスクもあります。

 

商品にもよりますが、経済動向や為替レートの変動、社会情勢などにより投資信託の価格は日々変化していきます。儲かる可能性がある一方で、損をするリスクがあることを覚えておきましょう。

 

デメリット2手数料がかかる

投資信託を購入・保有・売却するには、それぞれ販売手数料、信託報酬、信託財産留保額という手数料がかかります。株式の場合は買付時と売却時しか手数料がかかりませんが、投資信託では保有時にも手数料(信託報酬)がかかります。そのため、保有しているだけで手数料がかかるという点は、株式と比べるとデメリットと言えます。しかし、インデックスファンドなら手数料が無料な場合も。

 

デメリット3.利益に税金がかかる

投資信託を購入し、分配金や売却益を受け取った場合には、利益に対して20・315%の税金がかかってしまいます。せっかく儲かったのにもかかわらず、約20%も税金がとられてしまうのは、大きなデメリットの1つと言えるでしょう。

 

そのためにもNISAやつみたてNISAを使って、非課税制度を活用されることをおすすめします。

 


杉原 杏璃

投資家/タレント/実業家