上がらない給与に減る年金……老後不安が高まる現役世代にとっていまや「資産形成」は必須といえます。しかし、情報収集と分析が重要な個別株やFXはハードルが高く、つい「いまは忙しいから……」と投資に二の足を踏む現役世代も少なくありません。そこで、タレントとして活躍しながら投資家・実業家の顔も持つ杉原杏璃氏が、忙しい現役世代に向けて「投資信託」の仕組みとメリットを解説します。
（※写真はイメージです／PIXTA）
投資家が投資信託を買ったあとのお金の流れ
投資信託は投資家たちから元手となる資金を集めますが、その窓口が証券会社や銀行などの販売会社です。
販売会社は投資家向けに投資信託を販売し、投資家は「申込金」という形で販売会社に資金を預けます。投資家から集めた資金は、販売会社から資産管理を担当する信託銀行に移り、管理・保管されます。
お金を保管・管理しているのは信託銀行ですが、その資金の運用権限はあくまで投資信託会社にあり、信託銀行はその指示なしに、勝手に株式や債券を売買することはできないのです。
運用成果が出た場合は、信託銀行から販売会社に分配金が渡され、そこから各投資家たちに収益が配られる仕組みになっています。
投資信託の要（かなめ）は資金の投資・運用を担う投資信託会社ですが、投資家と投資信託会社との橋渡しを行う販売会社や、大切な資金の管理を請け負う信託銀行が、それぞれの役割を果たすことで、投資家は安心・安全に投資することが可能となっています。
以上が一般的な投資信託の仕組みです。
［図表2］投資信託は初心者におすすめ キャプション：杉原杏璃氏の著書『お金に働いてもらう！ほったらかし投資』（ポプラ社）より
杉原 杏璃
投資家／タレント／実業家
