現役市議会議員・伊藤弘明氏の著書『The Great Reset of JAPAN 日本の再生方法』より一部を抜粋・再編集し、"第2次所得倍増計画"に求められる「社会資本の再構築」について見ていきます。
「日本の高速道路」が危ない…日本経済のために「交通体系を再構築」すべきワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

「踏切問題」や「高速道路」…問題は山積み

さらに私は、地域高規格道路といわれる道路網の整備がぜひとも必要だと考える。

 

地域高規格道路は自動車専用道路であり、そのほとんどは高架道路である。高速道路を整備するには目的地間の距離が短い幹線の場合、また費用対効果を考えた時に高速道路の整備までは効果が見込めない場合などについては地域高規格道路で対応し、地域間の車による移動の利便性を追求すべきである。

 

現在ある国道、県道、市町村道の中で縦横の必要な道路を再整備するべきである。すべての道路をそうせよというのではない。幹線道路の中で費用対効果や利便性を考慮した場合に必要な道路について地域高規格道路に整備するべきだ、ということである。

 

一方、都市部においては交通体系の見直し、整理が必要であろう。

 

鉄道在来線の煩雑さと道路とのアクセスの悪さは何とかせねばならないことだ。国民に甚だ不便な生活を強要している。特に踏切問題は早急に改善すべき内容であろう。事故を招き人命を損なう危険があちらこちらに散在している。

 

行政と公共交通を担う民間企業に大きな責任が存在しているのは否定できない事実である。予算が膨大だ、などと言ってはおられない。特に行政については国民の生命を守ることが最大の責務なのだから。

 

日本全国の高速道路を含めた道路についても整備されて久しいものについては改修、あるいは再整備が必要である。特に古くなった橋梁やトンネル、急峻及び狭隘な道路については全国に無数に存在するので、これらについては改修、再整備を最優先課題で取り組むべきである。

 

また高速道路についても整備されて半世紀以上経過するものも沢山存在し品質について早急に調査をし改修、あるいは再整備を行っていかねばならない。

 

今まで述べてきた以外についても社会資本の再構築が必要なものが沢山あると思う。それらについては国の責任において再構築を断行せねばならない。以上、社会資本の再構築を行っていくことは膨大な作業を生み、経済を回し資本もめまぐるしく回転するであろう。そしてそれらは国力を飛躍的に伸ばすであろう。

 

 

伊藤 弘明/市議会議員