EVは新車だけじゃない!クラシックカーをEV化
近年、クルマのトレンドになっている「電動化」。脱炭素社会の実現に向け、自動車メーカーは「脱ガソリン車・脱ディーゼル車」を掲げ、電気自動車(EV)の開発に力を入れています。
具体的な例を挙げると、2021年に米ゼネラル・モータースが2035年までに乗用車を全面的に電動化する方針を盛り込んだ経営方針を発表。同じくイギリスの名門自動車メーカーであるジャガーランドローバー、ドイツのメルセデス・ベンツなども電動化推進という方針を打ち出しています。
また、ホンダもEVメーカーになることを記者会見で発表するなど、国内でも電動化の波は広がっています。
そんな「電動化」は、最新車種だけにとどまらず、旧車やクラシックカーの世界にも波及。世界的にクラシックカーのEV化が流行の兆しを見せています。
欧米からはじまったコンバートEVの波
近年では日本の旧車ブームにも飛び火!
最近では、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車が一般的になっていますが、クラシックカーを動かしているのはエンジンと、その燃料になるガソリンなどです。
このエンジンをモーター、ガソリンタンクをバッテリーに置き換える技術がコンバートEVという手法。この手法自体は、以前から欧米で多くみられ、コンバートEVキットなども販売されていました。
たとえば、イギリスで1960年代から1970年代に発売された高級スポーツカー「ジャガー・タイプE」、ドイツであれば1930年代から販売されている「フォルクスワーゲン・タイプⅠ(通称、ビートル)」などがEV化され、販売されるケースも目立っています。
そのほかにも往年の名車をEVとして復活させる動きが世界的に活発化で、クラシックカーのEV化を専業にするメーカーやプロショップも多数登場しています。
そんなクラシックカーのEV化が日本でも脚光を浴びています。というのもクラシックカーや旧車の愛好家は昔から多くいましたが、近年は人気が過熱してブームとなっているのです。
日本国内で言えば、日産から1968年発売のハコスカ(3代目スカイライン)や1969年発売の初代フェアレディZを筆頭にした、いわゆる旧車が空前のブームです。その波は広がり、比較的新しい1980年代や1990年代の国産スポーツカーの中古車価格も高騰。
旧車を復元するレストアも盛んで、愛好家によるイベントも多く開催されています。そんなレストア&旧車と長く付き合っていく手法のひとつとして、日本でもコンバートEVに注目が集まっているのです。
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