※画像はイメージです／PIXTA
初心者デイトレーダーこそ逆張りはNG
日々の株式投資において投資家が取れる手段は2つあります。1つは相場の流れに従って取引する順張り手法です。2つ目は相場の流れに逆らう逆張り手法です。
どちらの取引スタイルでも大きな利益を出す投資家はいますが、デイトレードの観点から見ると利益を出しやすいのは順張り手法です。
今回はなぜ順張りが利益を出しやすい手法なのかを実践的に解説していきます。ポイントは順張り思考であれば無駄な損失を防げるということです。
どこが底か天井かは誰もわからない
まずトレンドフォロー（順張り）が逆張りトレードより優れている点は不要な損失を出しにくいという点です。相場の世界において未来の動きを予測できる人は誰ひとりとしていません。そのため、逆張りを前提にトレードする人は相場の転換点を当てる必要があります。
相場の転換点を当てるということは未来を予測するということを意味します。誰1人として予測することのできない未来を予測するという矛盾を抱えながらトレードする逆張りは、投資を始めたばかりの初心者にとって極めて難易度が高いことです。
投資初心者がなかなか収益を上げられず投資の世界から退場する多くの理由は、難易度の高い逆張りによって資産をすり減らしてしまうからでしょう。相場経験の長いデイトレーダーは未来を予測しようとはせず、現在のチャートの動きに寄り添うように取引するので大きく利益を上げることができているのです。
エントリー場所を絞ることができる
2つ目のトレンドフォローのメリットは「取引回数を絞れて無駄な損失を回避できる」ということです。トレードで利益を効率的に積み重ねていくためには無駄な損切りをしている暇はありません。良質なトレードを1回するまでにエントリーの理由を説明できない無駄なトレードを10回していては安定した収益は築けません。
トレンドフォローによって新規の株を売買する際、戻り売りまたは押し目買いをすることがほとんどです。押し目買いや戻り売りは誰でも簡単にある程度のエントリーの目安を立てることができます。そのため、逆張りトレードでは再現しにくい取引回数を極限まで絞った取引を可能にします。
先述した通り、逆張りトレードは相場の転換点を当てる必要があります。そのため、相場の転換点を見極めるまでに多くの損切り判断をする必要があります。さらに利益を最大化するために、1つ1つの損切り幅を小さくしなければならないため、多くの経験と豊富なテクニカル分析が求められます。
無駄なエントリーを減らして勝つ確率を極限まで高め、コツコツと取引することで利益を積み重ねていく順張りトレードは投資初心者が学ぶべきデイトレード入門手法といえるでしょう。
