株式相場が好調な現在、個人投資家の間ではFIREブームが巻き起こっています。今回は10年でFIREを達成したサラリーマン兼業トレーダーのAさんを例に、副業として行うFXでFIREを目指す際の注意点を株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏が解説していきます。
サラリーマン兼業トレーダー、10年でFIRE達成後の悲しい末路 ※画像はイメージです/PIXTA

最短でFIREを目指すのならFXが有効

現代のストレス社会ではいち早くいまの仕事から開放されたいと思いながら働いている人も多いでしょう。FXはレバレッジを味方につければどの投資よりも最速でFIREを達成させることができます。しかしハイリスクであるがゆえに油断をすると一瞬で資金を失ってしまいます。

 

兼業トレーダーとしてFIREを目指すのであれば、「自分のリスク許容度」を明確にしましょう。いくら以上になったら損切りするのか。証拠金維持率はどのラインまでに留めるのか。資産の総額が多ければ多いほど、評価損に右往左往してしまいます。

 

プロトレーダーとしてFIREを達成した人は必ず自分のリスク許容度をわきまえています。超えてはいけないラインを明確にすれば、機械的に損切りすることができるので、資産を大きく減らす確率が低くなります。

 

理論的にFXでは100万円の元手を月10%複利で回せば、10年も立たずに数億円もの資産を築けます。10年という早さで数億円の資産を築いてFIREを達成できるのは、投資のなかでもFXだけでしょう。投資信託や不動産では20、30年もかかってしまう道のりがFXであればたった10年で達成することも可能です。

 

「FIREまでの期間の長さ=リスクの大きさ」として考えられる人は、兼業トレーダーとしてFIREを目指すのもひとつの人生の選択肢でしょう。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員