手取り29万円の会社員家族…月額10万円の住宅ローン、70代で完済した後に訪れる大問題

（※写真はイメージです/PIXTA）

40代の6人に1人が住宅ローン返済

人生の三大出費といえば、子どもの教育費、保険、そして住宅購入。なかでも住宅はピンキリですが、一般的なものでも何千万円とするので、購入を検討するなら住宅ローンの利用は必須です。

金融広報中央委員会『令和3年家計の金融行動に関する世論調査』によると、借入金のある世帯は22％。年代別にみていくと40代が最も多く、3人に1人という水準です。さらに借入金の目的に言及すると、やはり最も多いのが「住宅の取得または増改築などの資金」で48.3％でした。30～40代にかけては、6人の1人の割合で住宅ローンを抱えていることになります。

実際にどれほどローンを活用しているのか、国土交通省『令和3年度住宅市場動向調査』をみていくと、「新築注文住宅（土地を購入し住宅を建てる）」では平均購入資金4,606万円のうちローンは3,409万円、「新築分譲戸建て（一次取得者）」では平均購入資金3,826万円のうちローンは2,855万円、「新築分譲マンション（一次取得者）」では平均購入資金4,674万円のうちローンは3,337万円。いずれも平均40歳前後で住宅を購入し、30年を超える返済期間を設定しています。

平均的な住宅購入年齢となる40代前半のサラリーマン。月収は平均39万6,500円で、手取りは29万〜30万円といったところ。