投資経験が乏しい場合「保険」と聞くと、なんとなく株や投資信託よりも安全なイメージを持っている人は多いかもしれません。しかし、保険のなかでも特に「外貨建て保険」は、安全なイメージとは裏腹に複雑な商品性から加入者の苦情が絶えない金融商品です。「銀行に勧められて」と、他力本願で進めた資産運用のその先には……みていきましょう。
銀行員「投資信託はリスクが大きいので、保険にしましょう」の真相

手数料を稼ぎにくくなった金融機関の裏事情

「中長期的な資産形成」の観点から、株式や投資信託の回転売買に対する金融庁からの締め付けがキツくなり、簡単に預り手数料を稼ぐことができなくなった銀行をはじめとする金融機関。また、ネット証券の台頭により格安の手数料で株式や投資信託の売買が可能となっている昨今。複雑な商品性であり、本来ほかの金融商品よりも慎重に提案すべき外貨建て保険に頼らなければならない事情があるようです。

 

自身の将来を一緒に考えてくれるパートナー……確かに、親身になって相談にのってくれる行員も多いのも事実。しかし購入するかどうかは自己判断。いかに自身が金融について、資産運用について勉強しているかが問われます。

 

「銀行が勧めてくれたから」で進める資産運用は注意が必要です。金融機関から情報提供を受けたら、手数料の低い類似商品はないか、いまの自分の状況に適している商品か、まずは自分で調べてみましょう。