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「ナンピンの効果的なやり方が知りたい」
「どんなタイミングでナンピンすればいいの?」
「ナンピンしやすいFX会社はどこ?」
多くの人が同じ悩みを抱えています。
ナンピンはポジションを追加して平均取得単価を下げる手法です。
成功すれば含み損の解消を早めたり、より大きな利益を得られるのがメリットです。
一方、ナンピン後に相場が不利な方向に動くと、損失がより拡大するリスクがあります。
そこでこの記事では、ナンピンの使いどころと効果的に使える必勝法7選を判りやすくお伝えします。
この記事を最後まで読めば、ポジションの含み損を上手に解消する方法がわかりますよ。
・ナンピンの語源
・ナンピンの具体的な使い方
・ナンピンを検討するシチュエーション
・ナンピンで必ず覚えておくべき3つのリスク
・ナンピンを効果的に使える最強の必勝法7選
・無限ナンピンとは?
・ナンピンに適したFX会社を選ぶポイント
・ナンピンに最適なFX会社3選
FXのナンピンとは?
ナンピン(難平)とは、ポジション保有後にレートが予測と逆に動いた時に、ポジションを追加で保有して平均取得単価を下げる手法です。
予測が当たれば含み損を早く解消できたり、より多くの利益を得られるメリットがあります。
しかし、予測が外れると含み損が大きくなるハイリスク・ハイリターンな手法です。
ナンピンの語源は?
ナンピンは、江戸時代の米相場で生まれた業界用語です。
「損失(=難)が発生している状態を平らにする」という意味から「難平」と書きます。
現在では、株やFXの取引手法を指す言葉として使われます。
ナンピンの具体的な使い方
ナンピンの具体的な使い方は下記3ステップです。
【ナンピン】する流れ
①上昇を予測して買いエントリー
②予測に反して相場が下降
③ナンピンで平均購入価格を下げる
正しいタイミングで使えるように、しっかり覚えておきましょう。
ステップ①上昇を予測して買いエントリー
米ドル円の上昇を予測して、下記の条件でエントリーしたと仮定します。
- 1米ドル円 = 100円
- 取引数量=1万米ドル
- 新規買い注文
ステップ②予測に反して相場が下降
予測に反して1米ドル円=95円に下落しました。
この時点で、ポジションの含み損は5万円です。
ステップ③ナンピンで平均購入価格を下げる
1米ドル円=90円まで下落した時に、1万米ドルの買い増しを行います。
これにより、平均取得単価を1ドル=95円に下げることができます。
(1万米ドル×100円+1万米ドル×90円)÷2万米ドル=95円
ナンピン成功した時の利益と失敗した時の損失比較
【ナンピン成功】
・1米ドル円 = 110円に上昇
・100円で買った米ドルの利益=(110円-100円)×1万米ドル=10万円
・90円で買った米ドルの利益=(110円-90円)×1万米ドル=20万円
・トータルの利益=10万円+20万円=30万円
【ナンピン失敗】
・1米ドル円 = 80円に下落
・100円で買った米ドルの損失=(100円-80円)×1万米ドル=20万円
・90円で買った米ドルの損失=(90円-80円)×1万米ドル=10万円
・トータルの損失=20万円+10万円=30万円
ナンピンは成功すると利益が大きくなるものの、失敗した時の損失も大きくなるのが特徴です。
「待てば相場が戻るだろう」と安易にナンピンするのは危険です。
ナンピンを検討するシチュエーション
ナンピンを検討すべきタイミングを2つ紹介します。
①勝てる見込みが高い時
②含み損をプラマイゼロにしたい時
タイミングを間違えなければ強力な武器になるので、ぜひ覚えておきましょう。
勝てる見込みが高い時
ひとつ目は、予測通りの値動きになる見込みが高い時です。
勝てる見込みが高ければ、失敗せずに大きな利益を得やすくなるからです。
相場分析の手法を覚えれば、優位性の高いポイントを見つけやすくなりますよ。
ただし、ナンピンするとポジションが増えて証拠金維持率が下がるので、だましに巻き込まれてロスカットされないよう注意しましょう。
含み損をプラマイゼロにしたい時
2つ目は、含み損をプラマイゼロにしたい時です。
最初のエントリーレートは超えそうになくても、相場分析によりプラマイゼロになるレートまで戻る見込みが高ければナンピンしましょう。
例えば、1米ドル=100円で1万米ドル買った後、90円まで下落したケースです。
ナンピンをせずに含み損をゼロにするには、100円まで戻す必要があります。
90円で1万米ドルをナンピン買いしておけば、95円まで戻せば含み損をプラマイゼロにできます。
ただし、この手法もナンピンするとポジションが増えて証拠金維持率が下がるので、ロスカットに注意が必要です。
ナンピンで必ず覚えておくべき3つのリスク
ナンピンには3つのリスクがあります。
【ナンピンのリスク】
①大損失の可能性も秘めている
②ロスカットの危険性が高くなる
③メンタルへの影響が高い
具体例を交えて、詳しく見ていきましょう。
大損失の可能性も秘めている
ひとつ目は大損のリスクです。
ポジションを増やすほど、予測と逆にレートが動いた場合に損失が大きくなります。
【新規買いエントリー】
・1米ドル円 = 100円
・取引数量=1万米ドル
ここからレートが80円に下落すると、損失は
(100円-80円)×1万米ドル=20万円
です。
【ナンピン買い】
・1米ドル円 = 90円
・取引数量=1万米ドル
一方、90円でナンピン買いをした場合、損失は
(100円-80円)×1万米ドル+(90円-80円)×1万米ドル=30万円
に拡大します。
ロスカットの危険性が高くなる
2つ目はロスカットの危険性が高まる点です。
ポジションが増えるほど証拠金維持率が下がり、ロスカットされやすくなります。
【計算式】
・証拠金維持率(%)=有効証拠金÷最低証拠金×100
【新規買いエントリー】
・証拠金10万円
・1米ドル円 = 100円
・取引数量=1万米ドル
→証拠金維持率は10万円÷(100円×1万米ドル÷25倍)×100=250%
【ナンピン買い】
・1米ドル円 = 90円
・取引数量=1万米ドル
→証拠金維持率は10万円÷(100円×2万米ドル÷25倍)×100=125%
上記のケースでは、証拠金維持率が250%から125%に下がるのがわかりますね。
ちなみにロスカット水準はFX会社によって異なるため、どこまでナンピンして大丈夫なのか把握しておきましょう。
ロスカット比率 比較 | 証拠金維持率 |
50%~ | |
50% | |
50% | |
50% | |
50% | |
100% | |
100% | |
100% | |
100% | |
40% | |
100% | |
80% | |
100% | |
100% | |
75% | |
100% | |
100% | |
100% | |
100% | |
100% | |
100% | |
100% |
*広告を含む場合があります。
メンタルへの影響が高い
3つ目はメンタルへの影響が高くなる点です。
予測と逆にレートが動いた時に含み損が大きくなるからです。
含み損が大きくなると正常な判断ができなくなり、ナンピンで失敗しやすくなります。
私もコロナ渦の不安定な相場で大損を経験しており、ナンピンの怖さを思い知りました。
【失敗の流れ コロナショックで買いナンピンして大損】
- コロナが収束の兆しを見せ始めた2021年10月頃、ドル円相場も徐々に上昇を始めました。
- トレンド継続を予測し、スワップ狙いも兼ねて買いポジションを持っていたところ、相場は再度下落基調に
- 含み損が出たが、資金に余裕を持たせていたためロスカットはされず。むしろ「安く買える」とナンピン買い
- しかし下落は止まらず、ポジションの含み損はさらに拡大
- 「そんなはずはない!」と根拠もなく上昇を期待し、ナンピンを続けること1ヶ月
- 下降トレンドへの転換のサインはとっくに出ていたが、膨らんでいく含み損を目の前にして冷静さを失い、損切りできず
- 結局マイナス7万円の損切になりました。
ナンピンを効果的に使える最強の必勝法7選
ナンピンを上手に使うには7つのコツがあります。
【ナンピンを活かす7つのコツ】
①資金管理を徹底する
②メジャー通貨で取引する
③低レバレッジを心がける
④利益確定のタイミングを決めておく
⑤投資額のバランスを取る
⑥ナンピンの間隔をルール化する
⑦少額で慣れる
筆者と同じく大損しないよう、しっかり覚えておきましょう。
①資金管理を徹底する
ひとつ目は資金管理の徹底です。
資金管理を怠るとナンピンの効果が薄れるだけでなく、大損のリスクを高めるだけだからです。
例えば、最初に投資金の8割で買いエントリーし、下がってから残り2割でナンピン買いしても、ポジションの平均取得単価はあまり下げられません。
むしろ、ナンピン後にレートが悪化した時に損失を増やすだけです。
最初は投資額の2%を投資する「2%ルール」を守り、資金管理を徹底すれば無計画なナンピンは避けられますよ。
②メジャー通貨で取引する
メジャー通貨で取引しましょう。
流通量が安定していて、相場分析が効きやすいからです。
値動きを予測しやすいとナンピンのタイミングがつかみやすく、成功が期待できます。
メジャー通貨の中でも、米ドル円、ユーロ円、ユーロ米ドルは流通量が多くおすすめです。
③低レバレッジを心がける
レバレッジを抑えましょう。
レバレッジが高いほど証拠金維持率が下がり、ロスカットされやすくなるためです。
安全に運用するなら、証拠金維持率250%以上(レバレッジ10倍以下)に保ちましょう。
④利益確定のタイミングを決めておく
4つ目は利益確定のタイミングを決めておくことです。
ナンピン後に含み益に転じた場合、欲が出て全てのポジションが含み益になるまで待つ原因になるからです。
その結果、レートが再び不利な方向に戻ると利益を逃して悔しい思いをします。
⑤ポジションを必要以上に増やさない
5つ目はポジションを必要以上に増やさないです。
ナンピンのポジションを多く保有した状態で負けると損失も大きくなるからです。
ナンピンは負けている状態でエントリーするため、うまく行かないと感情的になりポジションを必要以上に増やす傾向があります。
感情に負けず過剰にポジションを増やさないようにしましょう。
⑥ナンピンの間隔をルール化する
ナンピンの間隔をルール化しましょう。
ルールがないと感情的なナンピンにつながりやすいからです。
感情的にナンピンをすると資金が早く底をつき、下落に耐えられずロスカットされやすくなります。
⑦少額で慣れる
少額のナンピンから始めましょう。
少額なら失敗しても損失が少ないからです。
小さい損失から経験することで、大きい資金で損失が出た時をイメージできます。
無限ナンピンって何?
無限ナンピンとは、ポジションの損失がプラマイゼロになるまでナンピンし続けることです。
相場が好転しないと含み損が膨らみ続けるので、ロスカットに耐えられるくらい資金に余裕がないとできません。
初心者がやると感覚でナンピンして大損しやすいので、やらないのが得策です。
ナンピンに適したFX会社を選ぶポイント
ナンピンに適したFX会社を選ぶポイントは次の2つです。
【選ぶポイント】
①1000通貨以下の少額取引ができる
②ロスカット水準が低い
その理由と併せて詳しく見ていきましょう。
1000通貨以下の少額取引ができる
ひとつ目は1000通貨以下の少額取引ができることです。
ナンピンに必要な資金が少ないため、証拠金維持率が下がりにくいからです。
その結果、ロスカットになりにくくナンピンの成功率が上がります。
ロスカット水準が低い
ロスカット水準が低いFX会社を選びましょう。
ロスカットまでに許容できる下落幅が広がり、ナンピンが成功しやすくなるからです。
ただし、ロスカットになると資金が半分になるので、相場が好転しないと判断したら早めに損切りしましょう。
ナンピンに最適なFX会社3選
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まとめ
上記で紹介した「ナンピンを効果的に使える最強の必勝法7選」を実践すれば、ポジションの含み損を上手に解消して次の取引に資金を残せるようになりますよ。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
・ナンピンはポジションを追加して平均取得単価を下げる手法
・成功すれば含み損の解消を早めたり、より大きな利益が得られる
・失敗すれば大損につながるため安易にナンピンしない
ナンピンは感覚で行うと、損失を拡大させるリスキーな手法になります。
資金管理と損切りルールを徹底して守り、適切な場面で使うようにしましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました(^^)/