読者の皆さんに家計簿とお財布の中身を公開していただく連載「私の家計簿」。今回登場していただくのは、アパレルメーカーで企画担当として働く大山実莉さん(仮名/29歳・独身)。さっそくチェックしていきましょう!
いまだ貯金ゼロ…原因は?――29歳/独身/アパレル勤務のフトコロ事情 (c)M2K7/Shutterstock.com

年収と、現在の貯蓄額を教えてください!

「年収は600万円です。地元で今の会社に新卒入社後、2年間は営業を経験。もともと本社勤務の企画職を志望していたので、3年目に東京に転勤しました。貯金は…ほぼ0円。実家暮らしのときは一時100万円くらいまで貯まっていた気がしますが、上京の際に引っ越し費用がかさみました。毎年行っていた海外旅行も、しばらく我慢しないと…」

家計簿を見せてください!

 

 

 

仕事にするほど好きな洋服をはじめ、友人との海外旅行など、これまで自分の好きなことには惜しまずお金を使ってきたという大山さん。

 

「でもひとり暮らしを始める初期費用でかなり減ってしまった貯金が、その後もまったく戻らず不安になってきて。最近、自炊を始めました。お弁当も作っています」

 

それでもまだ家計はぎりぎり。やはり洋服代も考え直したいところ。収納のために借りている倉庫も、もったいないと思い始めたのだとか。

 

「断捨離するため、不用品をメルカリで売り始めたのですが、けっこう面倒で。それを実感すると、買い物の際にいずれ売ってしまいそうなものは買いたくなくなるという、思いがけない変化がありました。この調子で節約を心掛けていきたいです」

お財布の中身を見せてください!

 

 

「クレジットカードは使いすぎるので、買い物は現金派」という点は堅実なようにも見えますが、買いたいものがあるたびにお金を下ろすやり方は、貯まらない人の典型例。

 

この家計簿とお財布を見て、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生は「職業柄仕方がないですが、被服費が突出して高いので、年間で予算を立てて支出を抑えられると良いですね」とコメント。

 

「例えば年間100万円までにするなど、最初はハードルを低めに設定してみて。確定拠出年金もあるということなので最低限は蓄えていますが、もう少し貯金に回せそうです」

 

メリハリのある支出と、整頓したお財布。お手本にしたいところですね。

 

※本記事は、『GINGER』2019年6月号より抜粋して再構成しました。