自分が予想した方向にチャートが動かず、しぶしぶ損切りした経験は、株やFXの経験者であれば誰もが体験しているでしょう。では、一体誰がこの相場を動かしているのでしょうか。今回は株式市場の参加者について深く考察したうえで、初心者トレーダーが株式に投資する際の心得をみていきます。
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「逆張り」をする個人投資家たち
相場の予想を難しくさせる最大のポイントは自分の裁量で自由に取引できる個人投資家の逆張りです。個人投資家の逆張りはトレンド相場を反転させる力がある一方で、トレンドをさらに加速させる燃料にもなります。
数日間続けて陽線になるチャートを見たことがある人もいるでしょう。あの陽線が続くチャートは個人投資家が逆張りで立てたポジションが立て続けに損切りを食らっているのが主な原因です。個人投資家にしかできない逆張りは相場に複雑性を与えると同時に株式市場に大きな収益機会を与えているのです。
初心者トレーダーが勝率を上げるための心得
今回は株式市場が誰の力によって動かされているのかを考察してきました。最後に複雑に動く株式市場で初心者トレーダーはどのように収益を上げていけばよいのかを解説します。
株式投資初心者がトレードをするうえで一番重要なのは「長期トレンドに逆張りしない」ということです。お伝えしてきたようにトレンドに逆張りするのは個人投資家だけです。機関投資家やAIは長期のトレンドに順張りすることを徹底しています。そして投資でプラスの収益を出しているのは機関投資家やAIです。
才能のある一部の個人投資家は逆張りで収益を上げている事例もありますが、日本に在住する個人投資家の多くはトータルで負けています。このことから逆張りがどれだけ難しいかがわかるでしょう。
株式投資初心者は、逆張りをしてわざわざ相場を複雑化させる必要はありません。長い目で見て、いまが上昇トレンドなのか下落トレンドなのかを判断して、長期のトレンドに順張りする形でトレードしていくとよいでしょう。自由に取引できるという個人投資家のメリットをプラスと考えるか、焦りや不安を招く要因と捉えるかはあなた次第です。
