株式トレーダーなら誰でも個別株の購入を検討するときにさまざまな情報を参考にするでしょう。SNSやインフルエンサーの投稿をチェックしている人も多いはずです。しかし、プロの株式トレーダーはSNSやインフルエンサーの情報を根拠に売買判断をしていないと、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏はいいます。その理由についてみていきましょう。
巷で話題の「人気銘柄」を買っても勝てない「納得の理由」【プロトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

「裏の裏」まで予測することがプロの投資家への第一歩

誰でも世界中の情報にアクセスし発信することができるいま、ネット上には網羅できないほどの情報が溢れています。このような社会で株式投資家に求められる基本は、「正確な情報をもとに合理的判断をする」ことです。さらに、プロであれば「情報をもとに3手先まで情報の意図を予想すること」が求められます。

 

SNSにアップされた情報が「誰に向けられた情報なのか」「ターゲットはその情報をみてどのような行動をするのか」「大衆の動きを逆手に利益を取れないか」など初心者トレーダーの考えることの裏の裏を予測し、その情報が本当はどのような役割を果たしているのかを客観的に分析するクセをつけましょう。

 

そうすることで株式投資に関わる情報の取捨選択が上達し、合理性に基づいたトレードをすることができます。

 

初心者トレーダーを卒業したい人はまず公開された情報の内容を整理し、自分の見解を持つトレーニングをしましょう。トレーニングを積み重ねることによって、ネット上に溢れた情報を鵜呑みにしていたころよりもトータルの収益が改善していることを実感できるはずです。

 

 

株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO

川合 一啓