一般の会社員まで購入層が拡大しているタワーマンション。堅実な返済プランで、年金生活に入る前にローンも完済。悠々自適なタワマン生活が待っていると思いきや、想定外の事態に陥るケースも。みていきましょう。
年収800万円「幸せ家族が叶えたタワマン生活」だったが…定年後に直面する「悲惨な年金生活」

眺望だけではない「低層階のタワマン」のメリット

高さ60m以上、階数にして20階以上の高層マンション。いわゆるタワーマンション、略してタワマン。

 

法改正により、都心でも建てられやすくなったことで、2000年以降に急激に増えました。以前はタワマン=都心ということから販売価格も高く、税務メリットも加わり、その購入者の多くが富裕層でした。

 

最近は郊外の駅前にも多く建てられるようになったことや超低金利などを背景に、一般の会社員世帯が主な購入者層になっているそうです。

 

というよりも、不動産価格が高止まりしている東京、さらには駅前の好立地では、より多くの戸数を販売しないと収支が合わない、というデベロッパー側の都合もあり、アクセス重視で新築マンションを検討したなら、必然的にタワマンが第一候補になる、といった状況です。

 

タワマンのメリットといえば眺望があげられますが、それは高層階に限ること。一般の人が購入する低層階でも感じられるメリットとは、どのようなことがあるのしょうか。

 

好立地

最近、駅前の再開発というとタワーマンションというのがお決まりのパターン。マンションを出たらすぐに駅という物件も珍しくありません。

 

生活利便性

駅前の好立地のタワマンの場合、「商業施設×タワマン」や「公共施設×タワマン」といった複合施設になっているケースが多くみられます。なかには、生活のほとんどが施設内で完結するという物件も。

 

充実の共用施設

多くのタワマンはその規模感を活かして、ジムや多目的ルーム、ラウンジなどの共用施設を有する物件が多数あります。入居者であれば誰でも使用できる、逆にいえば、入居者でなければ使用できない施設なので、特別感を得られるでしょう。

 

セキュリティが万全

タワマンは世帯数が多いため、人の出入りが多くなります。そのため通常のマンションよりもセキュリティを万全にする傾向があります。フロントがあるタワマンも多く、安心して生活を送ることができます。