FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)ということばが世間に認知されたことで、経済的自立のための手段として不動産投資を検討する人も少なくありません、ただ、不動産投資のなかでも比較的始めやすい中古ワンルーム投資は「FIREには向いていない」と、自身も89戸の投資用物件を保有するなど不動産投資家としての顔を持つ、株式会社エイマックス代表取締役の天田浩平氏はいいます。それはなぜか、みていきましょう。
FIRE目的で中古ワンルーム投資に手を出す人の「大きな勘違い」

複数のマンション資産で老後にゆとりが

どうしても仕事を辞めなければいけない事情があって、お金に困ったときは、所有しているマンションを売って売却益(キャピタルゲイン)を得ればいいのです。

 

けれど、所有している物件が中古ワンルームマンション1戸だけでは、その得られる金額もしれています。仮に3000万円前後での売却ができたとしても、そこから残りのローンを返済しなければならないので、FIREなど到底無理なのです。

 

ただし、複数のマンションを持っていれば、ゆとりある老後を過ごすことが可能です。仮に、手取り家賃8万円の物件を3戸所有していて、65歳までにローンを払い終われば、定年後は年金とは別に毎月24万円の家賃収入を得られるようになります。

 

もちろん1戸だけでも、毎月8万円の不労所得があるのとないのとでは、家計的な余裕がまったく違うでしょう。

 

そういう意味でもマンション投資は、FIREを目指すためということではなく、いざというときや、老後のための手堅い資産形成として考えたほうが現実的なのです。

 

 

天田 浩平

株式会社エイマックス

代表取締役