年収が低くても融資を受けやすい人…「属性」が安定している
「年収が多ければ、フリーランスでも経営者でもマンション投資をすることはできるでしょう?」
そう聞かれることもあるのですが、残念ながら、起業家やフリーランスの場合、たとえ年収が2000万円、3000万円あったとしても、購入価格の3割から5割以上の頭金を入れなければローンは組めないことがほとんどでしょう。つまりそれだけ、金融機関はローンを組むお客様の属性(年齢、職業ほか)を重視しているのです。
起業家やフリーランスは、その属性上、安定性には波があるとされます。そういう意味では、たとえ20代半ばで年収500万円でも、毎月決まった給与収入がある会社員のほうが安定していて有利なのです。
会社員という立場で信用を得ることで、2000万〜3000万円の資産を手に入れられるのです。
これこそが中古ワンルームマンション投資のメリットなのです。ローンは、通常、年収の8〜12倍まで借り入れが可能なので、年収1000万円のお客様が全部で8000万円くらいまでローンを組んで、頭金10万円で2戸、3戸購入しているケースもめずらしくありません。
副業に注意…「赤字申告」している人は融資を受けづらい
つまり、年収500万円以上の会社員や公務員、さらに、弁護士や医師などの士師業の方であれば、基本的に融資を受けられますが、いくつか注意点があります。
この数年、副業、副収入が注目されるようになり、メディアでもよく取り上げられるようになりました。しかし、中古ワンルームマンション投資で不動産会社の提携ローンを利用する場合においては、たとえ正社員であっても自分の会社を持っていたり、副業をしていたりする人は、ローンの借り入れが難しくなる場合があります。
副業をしている人は基本的に、確定申告をしなければいけませんが、節税のために経費を多めに計上して、赤字申告となっている人も多いのです。会社の給料以外に、200万〜300万円の副収入を得ている人もたまに相談にいらっしゃいます。
ところが、個人で使ったお金まで経費扱いし、ほとんどを経費で落としていたことで、200万の副収入に対して経費が300万円くらいになり、100万円分を赤字で申告されているようなケースもめずらしくありません。
せっかく正社員で真面目に働いているのに、そういう確定申告をしている人はローンが通りにくくなるので注意が必要です。
いくら経費とはいえ、赤字を抱えている人に融資してくれるほど、金融機関は甘くはありません。むしろ最近は、副業をしていないかどうか、金融機関のほうが細かくチェックするようになっています。たとえ、副業で年収が100万〜200万円あり、赤字申告をしていない場合でも、それはそれで、本業の給与収入しか金融機関は確認しません。
つまり、副業の収入は、審査条件にまったく有利にならないのです。
ですから、これから中古ワンルームマンション投資を始めたい人は、本業で安定的に収入を得て、収入を上げていくための努力をすることをおすすめします。
コツコツ仕事をがんばっているサラリーマンが、もっとも融資を受けやすいのです。それでも、どうしても副業をしたいなら、マンションを買ったあとのほうがいいでしょう。