5月10日、総務省が発表した2021年の『家計調査』によると、3年連続、1世帯貯蓄額は増加。過去最高を記録しました。コロナ禍、お金を貯めこむ日本人の姿をみていきました。最新の貯蓄事情をみていきましょう。
47都道府県「貯蓄額ランキング」…1位と47位の差、衝撃の1,620万円

「貯蓄」と「年収」の関係から見えてきた県民性

都道府県別にみていきましょう。なお実際の家計調査では県庁所在地ごとに調査を行っており、地域の実情と異なる場合があることには留意が必要です。

 

勤労世帯において、最も貯蓄額が多いのは「東京都」で2,372万円。昨年から292万円、貯蓄額が増えました。以下、「京都府」「奈良県」「岐阜県」「千葉県」と続きます。

 

一方で最も貯蓄額が少ないのが「沖縄県」で752万円。1位「東京都」とは1,620万円もの貯蓄差がありますが、「沖縄県」は昨年から201万円ほど貯蓄を増やしていました。以下「大阪府」「長崎県」「宮崎県」「佐賀県」と続きます。

 

【都道府県別「貯蓄額」上位5】

1位「東京都」2,372万円/978万円

2位「京都府」2,210万円/712万円

3位「奈良県」2,023万円/799万円

4位「岐阜県」1,943万円/801万円

5位「千葉県」1,913万円/795万円

 

出所:総務省『家計調査 貯蓄・負債編』より

※二人以上世帯のうち勤労世帯の数値

 

また2020年度からの増減をみていくと、最も増えたのが「京都府」で、前年から926万円増貯蓄を増やしました。以下、「岐阜県」「奈良県」「滋賀県」「青森県」と続きます。

 

一方で貯蓄額を減らしたのが「長野県」で前年から595万円ほど減りました。以下、「茨城県」「北海道」「長崎県」「富山県」と続きます。

 

「東京都」は収入が多い県でもあるので貯蓄額でも1位なのは納得といったところ。ただ「収入が多いから貯蓄も多い」とはいえないのが面白いところ。年収に対して貯蓄が多いのは「京都府」。年収の3.10倍もの貯蓄があります。以下、「奈良県」「滋賀県」「岐阜県」「東京都」と続きます。一方、最も倍率が低いのは「大阪府」で、収入の1.18倍の貯蓄しかありません。以下、「沖縄県」「大分県」「高知県」「長野県」と続きます。

 

また同調査で年収の全国平均749万円よりも少ないのに関わらず、貯蓄額では上回るのが、「京都府」(年収712万円、貯蓄額2,210万円)と、「三重県」(年収744万円、貯蓄額1,598万円)の2県。この二つの地域は、とても貯蓄好きの県だといえるでしょう。

 

一方、年収では全国平均よりも上でも、貯蓄額では下回ったのが、「福岡県」「石川県」「島根県」の3県。これらの地域は貯蓄よりも消費欲が強い県といえそうです。

 

もちろん、単年の結果によるものなので、地域の実情とは異なるかもしれません。何はともあれ、「収入の割に貯蓄が少ないなあ」と感じたのなら、家計を見直すきっかけにするといいでしょう。