古くは「大恐慌」から始まり、「バブル崩壊」「リーマン・ショック」「コロナ・ショック」……株式市場はときに暴落することがあります。今後も一定期間ごとに起こるこのような市場全体の暴落に対して、投資家はどのような備えをしておけばよいのでしょうか。株式会社ソーシャルインベストメントの川合 一啓氏が解説します。
いずれまた起こる「株価大暴落」…投資家がすべき備え、3つ【プロトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

備え2.ハイリスクな投資はできるだけ避ける

「信用買いをする」「異常に割高となっている新興成長株を買う」などのハイリスクな投資も控えておいたほうがよいでしょう。これらはうまくいけばハイリターンを望めますが、市場全体が暴落した場合は大きな損失をもたらす可能性が高いです。

 

したがって、株式市場暴落の備えとしては、そもそもこのようなハイリスクな投資をできるだけ避けておくことが賢明です。

 

ただし、もしそれを考慮してもうまくいった場合のリターンが大きいと思える投資先があれば、そこに資金の「一部」を投じるのはよいかもしれません。結果的にそれが大きな損失になっても、全体としての損失が軽度ならば、チャレンジする価値はあるでしょう。

備え3.株式以外にも資産を分散しておく

さらに、常日頃から株式以外にも資産を分散しておくというのも、1つの方法です。

 

たとえば現金、国債や社債、貴金属や不動産……資産にはいろいろな形があります。それらすべてを株式にはせず、株式市場全体が過熱しているときは適度に利益確定をして株式以外の資産を多めに保有し、市場全体が割安なときは株を多めに買っておく。このように、状況に応じて総資産中の株式の割合を調整することで、株式市場暴落に備えることができます。

 

もし株式市場全体に暴落が起き、そのときに保有している資産がすべて株式ならば、その損失は大きくなってしまいます。ましてや、割高なときに買ってしまっていたり、信用買いをしていたりすれば、取り返しがつかない失敗になるかもしれません。

 

しかし、株式市場の暴落は定期的に起きています。そして残念ながら、どんな銘柄を買っていても暴落から逃れられないこともあります。ですから株式以外にも資産を分散し「逃れる道」をつくっておくことが重要です。

 

 

株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO

川合 一啓
 

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