昨今、日本でも投資が推奨されるようになりました。なかでもFXは税制の面でも優遇されており、いまから始めるにはもってこいの基本的な投資です。しかし、初心者が失敗しがちな注意すべきポイントがあると、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏はいいます。今回は、FX初心者が陥りがちな失敗とその対象法を解説します。
FXで負けました…初心者がよくやる「5つの失敗」と「4つの対処法」 ※画像はイメージです/PIXTA

トレードでの失敗を防ぐ「4つの解決策」

ここまでのことを踏まえて、FX初心者がトレードで成功するための4つの解決策を紹介します。

 

1.「デモトレード」で手法を確認する

FXには完全無料でトレードできる「デモトレード」というものが存在します。証券会社によってはないところもありますが、デモトレードがある証券会社でまずやってみるのはいい手です。

 

FXはメンタルコントロールが重要な仕事なので、メンタルに負荷がかからない無料のトレードは実はほとんど意味がないのですが、手法の確認はできます。

 

リアルトレードで自分の手法がどのくらい機能するのかを確かめるために、デモトレードは有効です。

 

2.少額トレードで資金管理を学ぶ

デモトレードでも資金管理を学べますが、先述のように資金管理はメンタルに負荷がかかってこそ効力を発揮します。まずは少額でトレードすることで、そこまで負荷をかけずデモと同じようにトレードできる可能性は高いです。

 

少額でトレードを行い十分に資金ができれば、ロット数を上げていき、FXの本領である複利で恐ろしいペースで資金を増やしていくことも可能です。

 

はじめから高ロットでトレードすると思わぬミスを誘発してしまいますが、ミスをカバーできる資金をあらかじめ作っておくことで、心理的な負荷を緩和することができます。

 

3.「自動売買設定」を行い自動的に損切り注文が入るようにする

損切りができない人は自動設定してしまうのが一番早いです。というより損切り注文は基本的に入れておくことをおすすめします。

 

ただ、あまりにも狭いpipsでの損切り注文はやめておきましょう。10~15pips程度はみておかないと、相場の急な変動に耐えられなくなってしまいます。

 

損切り注文の自動決済も、場合によってはできない証券会社もあります。できるところがほとんどですが、損切りの自動決済ができる証券会社を選んでトレードしてみましょう。

 

4.テクニカル分析を学びトレード日記をつける

テクニカル分析のいいところは「客観性が明確にある」というところです。

 

たとえば、ファンダメンタル分析のような経済や政治の動向を読んでトレードするやり方はかなり主観的であり、結局は感覚に基づくトレードといえます。その点、テクニカル分析は同じ形、同じポジションでエントリーしていくため、再現性が非常に高いです。

 

自分・他者両方から間違いを指摘でき、学ぼうと思ったらいくらでも学べるのがテクニカル分析です。FX初心者の方はまずはテクニカル分析を学び、本当に自分が実践できているかどうかトレード日記をつけてみましょう。

 

まとめ

「FXが流行っているからやってみよう」そんな気軽な気持ちで始めて挫折してしまう人はたくさんいます。実際なんの準備もなしにFXをやってもまずうまくいきません。

 

しかし、今回紹介した方法を1つずつ行っていけば、FXを継続していく可能性は高まります。FXは初期資金が非常に少なくてもできる初心者向けの投資です。投資をしたいと思っている方はぜひこれを機会に始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員
 

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