長い会社員人生。その先に手にする退職金は、最後の最後のご褒美であり、老後を安心して暮らすための資金源です。ただ誰もが平等に手にできるわけではなく……日本人の退職金事情、みていきましょう。
大企業「退職金2,000万円超え」に思わず嫉妬…中小企業サラリーマンの退職金額

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日本の会社員の退職金事情…大企業なら勤続30年で2,000万円を超えるが

中央労働委員会『令和元年賃金事情等総合調査』によると、退職金制度のある企業は、調査対象企業のうちおよそ9割。定年退職による平均退職金は1,213万8,000円で、さらに満額勤続した場合の定年退職金は、大卒で2,289万5,000円、高校卒で1,858万9,000円でした。

 

【大企業勤務大卒会社員の「退職金」】

◆満額勤続

大卒:2,289万5,000円

高卒:1,858万9,000円

◆勤続35年

大卒:2,157万8,000円

高卒:1,639万6,000円

◆勤続30年

大卒:2,003万3,000円

高卒:1,010万7,000円

◆勤続20年

大卒:1247万9,000円

高卒:1,482万6,000円

 

出所:中央労働委員会『令和元年賃金事情等総合調査』より

 

同調査の対象は大企業が中心。中小企業の場合はどうなのか、東京都産業労働局『中小企業の賃金・退職金事情(令和2年版)』をみていくと、退職金制度があるのは65.9%、ないのは20.9%(無記入13.2%)。大企業と比べて、退職金をあてにできない企業が多くあります。

 

定年退職金*をみていくと、大卒で1,118万9,000円、高卒で1,031万4,000円。大企業と中小企業、会社員人生、最後の最後でもらう退職金では1,000万円を超える差が生じていました。

 

*モデル退職金、調査産業計

 

【中小企業勤務大卒会社員の「退職金」】

◆満額勤続

大卒:1,118万9,000円

高卒:1,031万4,000円

◆勤続33年

大卒:915万3,000円

高卒:834万3,000円

◆勤続30年

大卒:785万6,000円

高卒:774万6,000円

◆勤続20年

大卒:425万0,000円

高卒:333万2,000円

 

出所:東京都産業労働局『中小企業の賃金・退職金事情(令和2年版)』より