FXは、売る・買うの二択しかないため、勝率は五分である……そう考える人もいるかもしれません。しかし実際にトレードをおこなうと、負ける確率のほうが高いと株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏は話します。なぜなのでしょうか。
FXは負ける確率のほうが高い!それでも勝利をつかむ方法とは?【プロFXトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

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FXでの勝ち負けの確率は五分五分ではない!?

――FXとは売りか買いのいずれかが勝ち、そのどちらかに賭ければいいのだから、コインの裏表のようなものだ

 

そのように思われる方も多いでしょう。だから、トレードの勝率は五分五分となる、と。

 

しかしそれは大きな間違いです。現実にはトレードをランダムにおこなった場合必ず負ける確率が高くなります。

 

さらに、仮に安定的に勝ちまくっていている人も最後には破産する可能性もあり、このような結末を迎えてしまうことは珍しいことではありません。

 

2つとも、一見道理に反するような主張ですが、いったいどうことなのか。FXでの勝ち負けのからくり、そして破産を起こさない方法をみていきましょう。

 

FXの勝率が五分でない理由①:証券会社による強制ロスカット

トレードの勝敗確率が五分五分ではない理由は、証券会社の強制ロスカットにあります。

 

強制ロスカットとは、含み損が証券口座に入れてある自分の資金の5~6割(証券会社によって異なる)に到達すると、強制的にポジションを決済してしまうという日本の国法にのっとったルールです。国法であるため日本の証券会社はこのルールを撤廃することができません。

 

では、証券口座の資金が5~6割に到達するとはどういう意味なのか? FXでは買いか売りで入ることを「エントリー」といい、その状態を「ポジションを持つ」といいます。

 

ポジションを持った状態で損が発生することを含み損といいます。利益が発生すれば含み益となります。

 

含み損が発生することで、強制ロスカットの計算が始まり、証券口座に入っているお金の5~6割に到達すると強制的に決済され、実際にお金が減ってしまいます。

 

ではなぜ強制ロスカットなどというルールがあるのか? これはあくまでも投資家を保護するためのルールであり、これがあるために、投資家はFXによって借金を背負わないで済むのです。強制ロスカットの存在が、トレードの勝率を五分五分でなくしている理由その1です。

 

FXの勝率が五分でない理由②:損切りの自動決済

トレードの際に損切りの自動決済をおこなう人は多いことでしょう。強制ロスカットまでいかずに、ある程度見切りをつけて損切りを証券会社側で自動でおこなってもらうというものです。

 

なぜこんなことをするのかというと、手法などを使ういわゆるトレーダーといわれる方々は、「予測」を立ててトレードをしています。

 

その「予測」が成り立つラインがあり、そのラインを超えてしまうと自分の「予測」は外れていたとして、含み損を決済してしまうのです。

 

トレーダーは「予測」によって勝率を上げているわけなのですが、ランダムにおこなわれるコインゲームとしての考え方では、損切りは勝率を下げているだけの余計な仕組みです。

 

トレーダーは、ランダムにトレードをしているわけではなく、自らの手法による「予測」を信じ、その精度を上げることでトレードでの成果を上げているわけです。

 

損切りの自動決済があるということが、トレードの勝率を五分五分でなくしている理由その2です。