資産形成の第一歩は家計を知ることから。今回みていくのは「卵の消費額」。食卓には欠かせない食材のひとつですが、地域ごとの支出額を総務省『家計調査』から紐解いていきます。
都道府県「卵の支出額」ランキング…物価の優等生に押し寄せる、価格高騰の危機

都道府県別に「卵の支出額」をみていくと…

「いつでも冷蔵後に入っている」「スーパーに行ったら必ず買う」そんな存在の卵。一年でどれほど卵にお金を払っているかといえば、総務省『家計調査』(2001年)によると、全国平均1万0,328円。1ヵ月にすると、860円。1週間に1パックは買っている金額でしょうか。

 

都道府県別にみていくと、最も卵にお金をかけているのは、「兵庫県」で1万2,355円。「滋賀県」「福島県」「奈良県」と続きます。

 

一方、最も卵の支出額が最も少ないのが「青森県」で7,833円。「群馬県」「富山県」「岩手県」「栃木県」と続きます。

 

【都道府県別「卵の支出額」ランキング】

1位「兵庫県」1万2,455円

2位「滋賀県」1万2,072円

3位「福島県」1万2,008円

4位「奈良県」1万1,827円

5位「和歌山県」1万1,794円

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43位「栃木県」8,982円

44位「岩手県」8,880円

45位「富山県」8,482円

46位「群馬県」8,166円

47位「青森県」7,833円

 

出所:総務省『家計調査』(2021年)より
※二人以上世帯
※調査は県庁所在地等都市単位で行われており、便宜上、都道府県としている  

 

日本人の食卓には欠かせないというイメージの卵ですが、関東圏では支出額が少ない傾向があります。またトップと47位で4,600円の差。数にすると、200個を超えますので、結構な差かもしれません。

 

前述のとおり、家畜の飼育方法の転換期に来ていて、それにより価格上昇の懸念があります。さらに昨今は、世界的な飼料の高騰により、卵の価格も上昇しているといわれています。

 

これが一過性のものなのか、現在のところは分かりませんが、何かと家計が苦しいなか、いつまでも「常に安価な卵」のままでいてほしいものです。