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投資家は「将来への期待」を込めて株を買う
配当金を得るにしても、株価の値上がりによる売却益を得るにしても、投資家は利益を求めて株を買う、という点は共通しています。
それは当然のことで、損を承知で大切なお金を株に投じる人などいないでしょう。一時的な値下がりというリスクは負いつつも、結果的に利益を得られると考えるからこそ、投資家は株を買うのです。
そしてそのためには、将来を予測しなければなりません。
配当が維持される、または増える、株価が上がる。理由はどうであれ投資家は、将来的な自分の利益が予測できる会社の株を買うものです。ですから株価には、「将来への期待」が込められているといえるのです。
どんな視点から将来を予測するかは投資家次第
ところがここで、気をつけなければならないことがあります。
それは、「将来への期待だけでも株価は上がる」ということと、「どんな視点からその将来を予測するかは各投資家次第である」ということです。
多くの投資家から、業績が伸びて株価が上がるだろうというシンプルな期待を受け、現時点での業績と比較してはるかに割高な株価となっている会社があります。それはまさに、将来への期待だけで株価が上がっている例です。しかも、そんな将来の業績予測や、それを含めて適正な株価をどう計算するかは、投資家それぞれによります。
ですから、その株価が本当に適正なのかどうか、バブル的に値上がりしていないかどうか、という視点を持つ必要があります。そうでないと、買った後に大きく値下がりしてしまう可能性があるからです。
また、遠い将来のことは考えずに、現在の純資産価値から株価がどの程度割安かを考えて投資判断をする人もいれば、株価チャートを分析して投資判断をする人もいます。他にも、売却益についてはあまり考えずに、配当利回りだけを考えて投資をする人もいるでしょう。