個別株投資なら「市場全体の動向」が分かるようになる
そして、個別株投資をしているからこそ、市場全体がどうなっているかの理解が深まるともいえます。
個別株投資で培った能力によって市場全体が過熱しているのに気がつけば、「買う株がないので今は現金を多めに持っておいて下落したときに買おう」「空売りを主体にして利益を出そう」「信用取引で少ないチャンスを生かそう」などの判断をすることができます。
逆に市場全体が冷え切っているのに気がつけば、「今はとにかく買いだ。買って持っていよう」「普段なら割高すぎて手が出せない超優良企業も、今なら買ってよいだろう」などの判断をすることもできます。
一方、市場全体の動向を考えずにインデックス投資をした場合は、市場が過熱している時期に買ってしまってその後は全然上がらずに、何年も利益が出ない、ということも起こり得ます。
確かに、長い目で見ると、インデックス投資以上の投資成績を上げることはそう簡単ではありません。しかしながら、個別株投資をしてみないと市場全体がどうなっているかも理解できない、という面もあるのです。
ですから、インデックスファンドへの投資というのも、投資先の選択肢の1つだと考えればよいのではないでしょうか。
今の状況では個別株よりインデックスファンドに投資した方がよさそうだ、と判断したときはそうすればよいのです。ただしその判断力は、やはり個別株投資をすることによって磨かれていきます。だからこそ、本気で投資をするなら個別株投資がおすすめなのです。
■まとめ:インデックスファンドも投資先の選択肢の1つ
個別株投資をすれば、企業価値や株価を評価する能力が磨かれます。そしてそれを生かして、売買のタイミングを身につけることもできます。
また、市場全体がどうなっているかも判断できるようになります。
それらはインデックス投資では身につかないものです。したがって、やはり本気で投資をするなら個別株投資がおすすめなのです。なお、インデックスファンドへの投資というのも、投資先の選択肢の1つだと考えればよいのではないでしょうか。
株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO
川合 一啓