資産形成の第一歩は家計を知ることから始まります。今回、焦点をあてたのは「餃子の支出額」。餃子の街としてプライドとプライドをぶつけ合う、「宇都宮」と「浜松」。そこに割って入った意外な街とは?
全国「餃子」ランキング…「宇都宮」vs.「浜松」日本一争いに割って入った街 (※写真はイメージです/PIXTA)

家計調査にみる「餃子の支出額」ランキング発表!

では最新の『家計調査』の結果をみていきましょう。なお実際の家計調査は都道府県単位ではなく、県庁所在地や政令指定都市ごとの調査であることに留意する必要があります。

 

5位は「京都府(京都市)」。京都といえば、「餃子の王将」の発祥の地。そんなことも影響しているのでしょうか。4位は「千葉県(千葉市)」。実は最近、「ホワイト餃子」など、テレビで取り上げられたことがきかっけとなり、「千葉の餃子がアツい!」とファンの間で評判になるほど、人気が過熱しているといいます。

 

3位は「栃木県(宇都宮市)」。毎年1位、2位争いを繰り広げてきましたが、コロナ禍、2021年は全国で第3位という結果に。さらに2位は「(静岡県)浜松市」。3位の「宇都宮」との差は広げたものの、2021年は「餃子・日本一」にはなれませんでした。

 

【全国「餃子支出額」ランキング上位5】

1位「宮崎県宮崎市」4,184円

2位「静岡県浜松市」3,728円

3位「栃木県宇都宮市」3,129円

4位「千葉県千葉市」3,057円

5位「京都府京都市」2,866円

 

出所:総務省『家計調査家計収支編』(2021年)

 

そして第1位は「宮崎県(宮崎市)」。長年の餃子戦争に現れたダークホース的な存在にみえますが、元々宮崎は餃子の支出額が上位だった街。浜松と同様、お持ち帰り文化の強い地域性だったところに、コロナ禍がうまくマッチしたと分析がされています。

 

宇都宮なら「野菜中心の餡」、浜松なら「プラスもやし」などの特徴がありますが、宮崎餃子は「なんでもあり」なのだとか。一部ラードで焼き上げるのが特徴ともいわれていますが、それだけではないようです。

 

熾烈な餃子戦争に新局面。ただ家計調査では外食や飲食店のテイクアウト、冷凍食品は除かれていますし、家庭で一から作る餃子はもちろん含まれていません。これらを含めると、もしかすると、真の王者が誕生するかもしれません。