ロスカットや損切りという言葉はFXをしているなら何度も耳にする言葉です。基本的には同じ意味を持つ言葉ではありますが、目的や内容は微妙に異なります。
大損失の場合も…FXの「ロスカット」と「損切り」回避のポイント【プロトレーダーの解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

「ロスカット」や「損切り」を回避するためのポイント

ロスカットや損切りを回避するために、勉強をして知識を吸収し、デモトレードで練習をしましょう。また、運頼みにならないようにテクニカル分析やファンダメンタルズ分析をして取引を行い、証拠金維持率は余裕をもたせることが大切です。

 

本やサイト、動画などで継続して勉強する

FX初心者の方がロスカットリスクや損切りの機会を減らしたい場合は、FXについて勉強をし続けましょう。本やサイト、動画やセミナーなどさまざまな方法で勉強をして、まずは知識を身につけることが大切です。

 

知識が身につくことでリスク管理がしやすくなり、ロスカットリスクや損切りの減少につながります。

 

デモトレードで練習をする

ロスカットや損切りを回避するためにも、初心者の方はデモトレードで練習をして本番に臨みましょう。

 

デモトレードは各FX会社が提供している無料のFXシステムです。本番と同じ取引ツールを使用でき、バーチャルマネーで取引をするので実際のお金が減ることはありません。本物のチャートでテクニカル指標やファンダメンタルズ分析などの練習ができます。

 

練習をしてFXのノウハウを身につけスキルを高めることで、ロスカットリスクを軽減させることが可能です。また、稼ぎやすくなり損切りの機会も減らせる可能性があります。

 

テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を行う

取引をする前にテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を行うようにしましょう。相場分析をしなければ、運頼みの取引になってしまいます。

 

一目均衡表やボリンジャーバンドなどのテクニカル分析、経済指標などのファンダメンタルズ分析をすれば、運頼みではなく根拠を持って取引ができるようになります。根拠があれば、予測が外れても次回へ向けて修正をして精度を高めていくことが可能です。

 

分析精度が高くなれば、ロスカットリスクや損切りの減少へとつながります。

 

証拠金維持率に余裕をもたせる

ロスカットリスクを少しでも軽減したい場合は、証拠金維持率に余裕をもたせましょう。ロスカットは証拠金維持率がFX会社の基準を下回ると執行される仕組みです。多くのFX会社が証拠金維持率50%〜100%をロスカット基準にしています。

 

証拠金維持率に余裕がなければ、わずかな値動きでロスカットになる可能性があるため危険です。最低でも証拠金維持率200%〜300%以上を目安にするなど、余裕のある水準を保つようにしてください。

 

高レバレッジ取引はしない

ロスカットや損切りを回避するためにも、高レバレッジ取引はしないようにしましょう。レバレッジ取引は証拠金の最大25倍の金額(国内FX会社の場合)で売買できるのが特徴です。高レバレッジで取引をすれば、わずかな金額で多額の利益を得ることができます。

 

しかし、相場が不利な方向へ動けば、多額の損失を抱えることになりロスカットリスクが高くなります。経験豊富で資金にも余裕があればいいですが、FX初心者は高レバレッジ取引は避けましょう。

 

■まとめ

ロスカットは投資家の損失拡大を防ぐための措置で、証拠金維持率がFX会社が定めた基準を下回ると執行されます。ロスカットになると含み損が確定するので証拠金の大半を失います。ロスカットリスクを減らすために、高レバレッジ取引の回避や十分な証拠金維持率を保つことが大切です。

 

一方、損切りは損失を限定するために自らポジションを決済することです。事前にルールを決めて、ストップ注文を活用することで損切りの徹底を図れます。

 

FX初心者の方は、ここで紹介した内容を参考にして、ロスカットリスクの軽減や損切りのルール化などを行ってみてください。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員

 


 

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