都道府県別に「バレンタインチョコレート」の支出額をみていくと
そんなバレンタインデーですが、以前は義理チョコも定番で、お世話になった人たちにチョコを配るのが一般的で、「どこまで配ればいいのか」考えるのが非常に面倒くさい日でもありました。
最近は、このような習慣は廃れ、代わって自分にとっておきのチョコレートを買ったり、友人に友チョコを贈ったりと、新しいカタチが定番となりつつあります。
どのようなスタイルであれ、日本ではバレンタインデーとチョコレートは深い関係があるもの。どれほどバレンタインチョコレートにお金を使っているものなのかみていきましょう。
参考にしたのは、総務省「家計調査」、2月の「チョコレート支出額」。時期的にバレンタイン用のチョコレートが大半を占めるという前提のもとみていきます。経年推移をみていくと、この20年ほどで1.3倍ほどの支出額に。これはチョコレートの高級路線が進んだことや、自分へのご褒美として「プチ贅沢志向」が進んだことが要因と考えられます。
またコロナ禍で支出額が下がっているのは、外出制限のなか、人との接触を避けた結果だと考えられます。
【2月チョコレートの支出額の推移】
2002年:989円
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2007年 :1,063円
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2012年 :1,163円
2017年 :1,405円
2018年 :1,383円
2019年 :1,384円
2020年 :1,409円
2021年 :1,275円
出所:総務省「家計調査 家計収支編」より作成
都道府県別にみていくと、最もバレンタインチョコレートにお金をかけているのが「鳥取県」。「宮城県」「岡山県」「広島県」「宮崎県」と続きます。一方で最もお金をかけていないのが「秋田県」。1位と47位では2倍以上の差が生じています。
さらに年間のチョコレート支出額と比較すると、バレンタインチョコレート消費額トップ10のうち、「鳥取県」「広島県」「滋賀県」「石川県」は、年間消費額でもトップ10入り。一方で2位「宮城県」は年間で32位、3位「岡山県」は20位、5位「宮崎県」は17位、6位「香川県」は35位、7位「千葉県」は29位、8位「鹿児島県」は25位。これらの県は「バレンタインは頑張る!」といった傾向が強い県だといえるでしょう。
なお家計調査は、県庁所在地ごとの調査であり、実際とは異なる可能性があることに留意する必要があります。ただ1年に1度の特別な日であることは確か。良い1日にしたいものです。