株価が上がればそれが続くと思って買いたくなり、株価が下がれば不安になって売りたくなり、結局「高く買って安く売る」ことをしてしまいがちなのが、人間心理です。しかし、それでは損をするだけです。「冷静さ」は株式投資にとって重要な要素なのです。そんな「冷静さ」を保つための方法を、株式会社ソーシャルインベストメント取締役CTOの川合一啓氏が解説します。
株式投資に焦りは禁物…プロトレーダーが実践する「平常心」を保つ方法、3つ ※画像はイメージです/PIXTA

平常心を保つ方法③…一次情報に当たり他人の意見を真に受けない

最後に、前述の「十分に納得してから売買する」とも関連しますが、「一次情報に当たり他人の意見は真に受けない」という点も重要です。

 

株式投資の世界には、アナリストや評論家、学者、または投資家など、様々な人の様々な予想があふれかえっています。ネットで少し検索をすれば、今後の相場がどうなるか、どの銘柄の上昇が予想できるか、などの意見を簡単に目にすることができます。

 

しかし、そんな「他人の意見」よりも重要なのは、「一次情報」に当たることです。決算などその企業が開示した情報、その企業の経営者の発言、各種統計、政府や日銀の発表など、出所のはっきりした一次情報に当たることで、投資のための正確な分析や思考が可能になります。また、その企業の製品やサービスを自分で使ってみた感想なども、一次情報といえるかもしれません。

 

一方の「他人の意見」は、そんな一次情報をもとに、その人が自分の考えを述べているにすぎません。何らかのバイアスがかかっているかもしれませんし、その人がそれに賭けて自分で投資をしているかどうかもわかりません。

 

もちろん、正しい分析や予想をしている人もいるでしょう。しかし結局、他人の意見をもとに投資をしていれば、冷静さは保ちにくくなります。一方で、それは真に受けずに一次情報に当たり、十分な納得をしてから売買をすることで、冷静さは保てるのではないでしょうか。

 

まとめ:冷静さを保てるような習慣をつけるべし

株式投資に重要な「冷静さ」を保つ方法として、以下の3つが挙げられます。

 

  1. 冷静さを保てる範囲内の金額で投資をすること。
  2. よく調べ、考え、十分に納得してから売買すること。
  3. 一次情報に当たり他人の意見は真に受けないこと、です。

 

皆様も冷静に売買をすることで、ぜひ利益率を高めてください。

 

 

株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO
川合 一啓

 

 

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