連日報道されているウクライナ情勢。昨今の物価高にも影響していることから、関心を寄せている人も多いでしょう。果たしてウクライナ危機は、物価高は、いつ収まるのでしょうか。みていきましょう。
世界「軍事力」ランキング…「ロシア」と「ウクライナ」、あまりに大きな力の差 (※写真はイメージです/PIXTA)

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ウクライナ情勢が世界経済に与えるインパクト

ウクライナ情勢が、一段と緊迫化しています。

 

ロシアのプーチン大統領が「アメリカがロシアをウクライナで戦争に引きずり込もうとしている」といえば、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「ロシアがウクライナに侵攻すれば、欧州での本格的な戦争になるだろう」と警告をしました。

 

情勢悪化に呼応するように、エネルギー価格も高騰。ウクライナを通る天然ガスや原油のパイプラインが遮断される懸念、そしてロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプラインの設置計画が停止となる懸念によって、ウクライナは資源輸出国ではありませんが、間接的にエネルギー相場に影響を与えています。

 

一方、ウクライナは小麦やトウモロコシ、菜種脂などの輸出国です。情勢の悪化が直接的な要因となり、世界の穀物価格の高騰を引き起こしています。

 

連日、報道される食品、日用品、サービスの値上げのニュース。さまざまな要因に起因したものですが、そのひとつがウクライナ危機なのです。

世界「軍事力」ランキング…ロシアとウクライナの差は?

ロシアのウクライナ侵攻が危惧されていますが、そもそも「ロシア」と「ウクライナ」、どれほどの軍事的な差があるのでしょうか。

 

世界銀行によると、世界で軍事費が最も高いのは「米国」で「中国」「インド」と続き、「ロシア」は第4位。それに対して「ウクライナ」は世界34位。「ロシア」の軍事費の10分の1もありません。

 

【世界「軍事費」トップ10】

1位「米国」778,232百万米ドル

2位「中国」252,304百万米ドル*1

3位「インド」72,887百万米ドル

4位「ロシア」61,713百万米ドル

5位「イギリス」59,238百万米ドル

6位「サウジアラビア」57,519百万米ドル*2

7位「ドイツ」52,765百万米ドル

8位「フランス」52,747百万米ドル

9位「日本」49,149百万米ドル*3

10位「韓国」45,735百万米ドル

 

出所:世界銀行(2020年)

*1:政府公式予算に含まれない軍事支出の推計を含む

*2:予算ベース

*3:軍人恩給を含まない