FXは9割が負ける世界との噂がありますが、年間の損失者の割合は半分以下の39.7%です。この記事ではこの数字のカラクリに加え、FXで損失しないための対策ともし損失してしまった場合のお得な税金対策を解説しています。損失ゼロは不可能です。記事の内容を実践して無駄な損失を極力減らしましょう。
FXの損失者の割合は39.7%!初心者のため失敗回避策とお得な税金対策

『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。

FXでの損失割合はどのくらい?

FXで損失を出さないためには?

損失が出たらどうすればいいの?

といった疑問に答えます。

 

FXで全く損失を出さないのは不可能です。

 

なぜなら、プロトレーダーでも利益と損失を出しながらトータル収支プラスを目指しているからです。

 

しかし、初心者の場合は利益を出しても損失のほうが大きくなりがちです。

 

だからこそ、初心者が稼ぐには損失を小さくする必要があります。


この記事では何割のトレーダーが損失しているのかを実データを使って紹介します。

 

こんにちは!現役トレーダーの岡田です。


この記事では私の経験をもとに、FXで損失を防ぐ方法や年間で損失した時のお得な税金対処法も解説していますよ! 

 

ぜひ最後まで読んで、FXの損失について理解していきましょう。

 

この記事でわかること
・数字で見るFXトレーダーの損失割合
・FXで借金することはあるのか
・損失しやすい失敗例とその対策
・損失した時に確定申告するべき理由

 

編集部オススメのFX会社3選  >
記事中盤へスクロールします

 

目次
FXでの損失割合は?
  ・FXの年間損失額は?
FXって借金になるの?
  ・レバレッジとは?
  ・ロスカットとは?
FXで失敗しないためには損失対策が重要
  ・FXは常に勝ち続けられない
  ・利益を狙うより、損失を抑える
FXで損失を出しやすい失敗3選
  ・①損切りができない
  ・②レバレッジのかけすぎ
  ・③取引ルールを決めていない
FXで損失を防ぐ3つの方法
  ・①損切りルールを決める
  ・②レバレッジをかけすぎない
  ・③取引ルールを決める
ツールが高機能で管理しやすいおすすめFX会社
FXで損失があるなら確定申告!
  ・繰越控除
  ・損益通算
FXで確定申告が必要な場合とは?
  ・給与所得がある人
  ・給与所得がない人
  ・公的年金など雑所得がある人
確定申告の期間は?
まとめ

 

 

FXでの損失割合は?

年間損失者の割合
 
引用元:一般社団法人金融先物取引業協会

 

一般社団法人金融先物取引業協会が実施したアンケートによると、年間で損失を負った人の割合39.7%です。

 

9割近くの人が負けていると言われるFXで、年間で負けている人の方が少ないのは意外な結果だね。

 

その理由は取引年数が大きく関係しています。
 

アンケート回答者の経験年数
 
引用元:一般社団法人金融先物取引業協会

 

ご覧の通りアンケート回答者の81.4%1年以上の経験者です。

 

この事実から、FXでは取引年数が長い人は生き残りやすい、つまり経験とスキルがあれば相場の世界でに長く生き残ることができると読み取れます。

 

FXの年間損失額は?

損失者の年間損失額
 
引用元:一般社団法人金融先物取引業協会

 

では39.7%のFXで負けている人は、年間いくら損失しているのか見ていきましょう。

 

その年間損失額の割合をグラフにしたものが上記になります。
 

0〜20万円未満」が71.5%で、致命傷にならない程度の損失に抑えているね。

でも、残りの28.5%は「20万以上」と一般人にとっては大きい損失で、さらに8.1%は「100万以上」の大損失をしているね。 

 

データを見ると損失を抑えられる人がほとんですが、一部の人は大損失してます。

 

損失を抑える方法については、記事後半の「FXで損失を防ぐには?」で解説していますのでぜひチェックしてみてください。

FXって借金になるの?

fx借金になるの?
 

FXで借金になる可能性はゼロではありません。

 

なぜなら、FXでは「レバレッジ」を使って自己資金以上の取引が可能だからです。

 

自己資金以上の取引を行うと、大きな利益を狙える一方でリスクも比例して大きくなります。

 

それでも、FXには「ロスカット」というトレーダーを大損失から守る機能が備わっており、うまく利用することで借金を防ぐことができます。

 

次に「レバレッジ」と「ロスカット」について説明をします。

 

レバレッジとは?

レバレッジ
 

レバレッジの仕組みは、株でいう「信用取引」と似ています。

 

株の信用取引は資金の3倍ですが、FXのレバレッジは25倍まで利用が可能です。※日本は最大25倍、海外のFX会社では1,000倍の会社もあります。

 

たとえば、下記条件で1,000通貨で取引したい場合。

 

自己資金:10万円
1米ドル = 100円

「100円✖️1000通貨=10万円」の取引しかできません。

 

しかし、レバレッジを25倍にすると「10万円✖️25倍=250万円」の取引が可能になります。

 

このとき発生する、利益も損失も10万円で取引した時の25倍です。

 

仮にドル円が4円下がったとすると、レバレッジなしの場合4000円の損失ですが、レバレッジ25倍では10万円の損失となり、自己資金が全てなくなります

 

このようにレバレッジをかけ過ぎると、借金になる可能性がグーンと上がります。

 

ロスカットとは?

ロスカットは「証拠金維持率」が一定水準を下回るとポジションを強制決済する仕組みです。

 

証拠金維持率は、入金額に対する損失額(評価損益)と必要証拠金の割合で変わります。

 

【証拠金維持率の計算式】
時価評価総額(入金額+評価損益)÷ 必要証拠金✖️100 = 証拠金維持率

 

ロスカット水準となる証拠金維持率は各FX会社で異なりますが、初心者は100%のFX会社を選ぶと安心です。

 

ロスカットがあるためFXで借金にはほとんどなりませんが、相場の思いがけない急変動が発生すると、ロスカットが正常に発動しない場合もあります。

 

レバレッジが大きいほどリスクは大きくなるため注意が必要です。

FXで失敗しないためには損失対策が重要

失敗しないための損失対策
 

FXで失敗する人の多くは損失の対策ができていません。

 

初心者の頃は、利益を出すのに夢中で損失がでたときの対策を考えられないからです。

 

FXの基本は「損小利大」です。

 

損をどれだけ小さくするかが、トレーダーの腕にかかっています。

 

FXは常に勝ち続けられない

相場で常に勝ち続けることはできません。

 

なぜなら、どんな凄腕のトレーダーでも完璧に相場の動きは当てられないからです。

 

プロのトレーダーは「相場の読み」が外れたとき、早めに損失を確定させて損失拡大を防ぎます。

 

逆に利益は伸ばして「損小利大」を実践し、トータル収支をプラスにしているんです。

 

相場は常に勝ち続けられない事実を理解して取引に臨みましょう。

 

利益を狙うより、損失を抑える

FXで稼ぐには利益を狙うよりも、損失を抑えることが重要です。

 

たとえば、どんなに勝率が高くても、一度の損失額が大きければトータルでは負けてしまいます。

 

FX初心者は利益を狙うのに必死になりがちですが、損失を抑える意識を持つとトータル収支でのプラスに繋がりますよ。

FXで損失を出しやすい失敗3選

損失を出しやすい失敗3選
 

次にFXで初心者が損失を出しやすい失敗3選について紹介します。

 

損失を出しやすい失敗は以下の3つです。

 

①損切りができない
②レバレッジのかけすぎ
③取引ルールを決めていない

 

それぞれ解説します。

 

①損切りができない

FX初心者の多くは損切りができません。

 

いつも損切りするときに「まだ上がる」、「負けたくない」みたいな負の感情が湧いてきて、適切な判断ができないことがあるな。

 

【損切りできない負の感情例】

  • 負けを確定させたくない
  • 予想が外れたのを認められない
  • もう少し待ったら、プラスに変わるかも

 

損切りをせずにポジションを持ち続けても、ロスカットラインに到達する可能性が高いです。

 

損失を拡大して失敗しないためにも損切りを心掛けて下さいね。

 

②レバレッジのかけすぎ

レバレッジを大きくすると、利益が狙える一方で損失のリスクも大きくなります。

 

たとえば、レバレッジ1倍のときの損失が1,000円だとすると、レバレッジ10倍のとき損失は1万円です。

 

自己資金が少ないときほど、一度の損失額を抑えるために、レバレッジのかけすぎには注意して下さい。

 

③取引ルールを決めていない

FX初心者の多くは取引ルールを決めず、その場で思いついた「根拠のない取引」をやりがちです。

 

上がりそう」「下がりそう」といった雰囲気で取引をして失敗します。

 

私も経験していますが、ルールを決めずに取引していては経験が積み上がりづらく成長もしません。

 

同じ失敗を繰り返す原因にもなるため、自分の取引ルールを決めるのが重要です。

FXで損失を防ぐ3つの方法

損失を防ぐ3つの方法
 

FXで損失しやすい失敗の原因は分かったけど、どうすれば失敗を防げるの?

 

損失を防ぐ方法は以下の3つです。

 

①損切りルールを決める
②レバレッジをかけすぎない
③取引ルールを決める

 

それぞれ解説します。

 

①損切りルールを決める

損切りはFXで勝つための基本です。

 

損切りができなければ、勝率が高くても一度の大きな損失でトータルがマイナスになります。

 

プロのトレーダーも損失を出しますが、損切りで損失を限定しています。

 

ポジションを持ったら逆指値注文OCO注文を使って、損切り注文を入れるのが忘れ防止にもなりオススメですよ。

 

②レバレッジをかけすぎない

初心者はレバレッジを小さくして、少額で取引するのがオススメです。

 

なぜなら、初心者は相場に慣れていないため負ける可能性が高いからです。

 

レバレッジをかけすぎると、損失が大きくなりロスカットの危険もあります。

 

最初の頃はどうしても目先の利益を求めがちですが、リスクを抑えて相場に慣れることが重要です。

 

レバレッジは3倍を目安に取引するのがオススメですよ。

 

③取引ルールを決める

FXは闇雲にトレードするのではなく、ルールに従って取引するのが大切です。

 

取引ルールは人によって異なります。

 

たとえば、私の場合だと最低限3つのルールを決めています。

 

・短期売買はしない
・損切り注文を必ず入れる
・週末や重要指標の発表時にポジションを持ち越さない

 

ルールを決めてからは大きな損失が少なくなりました。

 

感情だけのトレードはギャンブルです。

 

自分に適したルールを作り、必ず守って損失を少なくしていきましょう。

ツールが高機能で管理しやすいおすすめFX会社

損失を管理し円滑に防ぐには、使い勝手の良い取引ツールを使うと良いでしょう。

 

そこで、編集部イチオシの取引ツールを取り扱っているFX会社を3社ご紹介します。

 

損失を防ぐ第一歩としてご検討ください。

 

取引コストが安く、分析機能が使いやすい「GMOクリック証券」

GMOクリック証券
 
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円

0.2銭

0.4銭 0.9銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨 最大550,000円

スプレッドは原則固定(※例外あり)。キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。
南アフリカランド/円とメキシコペソ/円の取引単位は10,000通貨単位

 

・初心者も上級者も持ってて間違いなしの口座
・最安水準のスプレッド!デイトレに最適
・38種類のテクニカル指標があり、分析ツールが充実

 

スプレッドが安い上に、FXのプロがうなるほどの高機能分析ツールが有名!

 

初心者から上級者が使っているFX会社だ。

 

初心者からプロまで、GMOクリック証券が一番おすすめ!

 

 

 

100円からできるFX「松井証券」

松井証券
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.2銭 0.5銭 1.1銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1通貨
マイナススワップが大きい
最大100万円

スプレッドは原則固定(※例外あり)
 

1通貨(ドル円なら5円)からFXの取引が可能
・最安水準のスプレッド!デイトレに最適
・初心者向けセミナー動画が充実

 

最小取引単位が1万通貨が多いFX業界で、1通貨(ドル/円なら5円)から取引が可能!

 

レバレッジ1倍なら100円、25倍なら5円という少額で取引ができるのが最大の特徴よ。

 

少額から取引ができるので大損するリスクが無く、初心者でも安心して取引ができるわ。

 

 

 

低スプレッド・高スワップ!「GMO外貨」

GMO外貨

 

スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.2銭 0.4銭 0.8銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨
マイナススワップが大きい
最大550,000円

スプレッドは原則固定(※例外あり)
*キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。

1000通貨(ドル円なら5千円)からFXの取引が可能
・トルコリラなどの高金利通貨のスワップが高く、スワップ狙いの取引に最適
・スマホの取引ツールが使いやすいことで有名

 

最小取引単位が1万通貨が多いFX業界で、1000通貨(ドル/円なら5千円)から取引が可能!

 

スプレッドが安く、高スワップなので短期から中長期まで対応できる万能型のFX会社よ。

 

高機能の分析ツールが有名で、スマホでのツールも使いやすく人気の高いFX会社。

 

 

FXで損失があるなら確定申告!

損失があるなら確定申告するべき
 

損失を抑えようと努力をしても、どうしても年間で損失が発生する場合はあります。

 

そんなときは確定申告をして損失を繰越控除しましょう。

 

損失があるときの、確定申告は義務ではありません。

 

しかし、税金対策になるため実施したほうがお得ですよ。

 

繰越控除

繰越控除例
 

 

繰越控除を申請すると、その年に発生した損失を翌年以降3年間に繰り越しできます。

 

たとえば、今年は100万円の損失が出たとします。

 

この場合、次の年に50万円の利益が出ても税金がかかりません。

 

計算方法は下記の通りです。

100万円(昨年の損失額)-50万円(今年の利益額)=50万円(翌年に繰越せる損失額)

 

また、残りの損失額50万円も翌年以降に持ち越されます。

 

この控除を受けるときは、翌年以降も継続して確定申告が必要です。

 

損益通算

損益通算例
 

 

FX会社を何社か使っていた場合には、各社の損益を合算できます。

 

たとえば

A社:50万円の利益
B社:20万円の損失

50万円-20万円=30万円(合算後の損益)

 

この場合には、損益通算後の30万円に税金がかかります。

FXで確定申告が必要な場合とは?

確定申告が必要なケース
 

FXで損失が発生したときの、確定申告は義務ではありません。

 

しかし、利益が一定額を超えると確定申告が必要です。

 

もしかして、確定申告は申告しなければバレないんじゃない?

実際に利益を隠し後になってバレている人は多い。

いつかは必ずバレて追加で税金を取られるから、忘れずに申告しよう。

 

確定申告が必要な利益額は人によって変わります。

 

解説するので、自身に当てはまるものを覚えておきましょう!

 

給与所得がある人

給与所得がある人で、確定申告が必要なのは次のパターンです。

 

  • 年収2,000万円以上
  • FXの利益が20万円以上

 

年収2,000万円以上の人は、FXの利益に関係なく確定申告が義務付けられています。

 

また、給与所得がある人で、FXの利益が年間20万円以上の人確定申告が必要です。

 

この場合、会社が年末調整を実施していても自身で確定申告の必要があると覚えておきましょう。

 

給与所得がない人

給与所得がない人は、FXの利益が38万円を超えると確定申告が必要です。

 

自営業や専業主婦、学生など扶養家族に入っている人が対象になります。

 

この38万円が、配偶者控除を受けられるかの判断基準になるため注意が必要です。

 

公的年金など雑所得がある人

公的年金は雑所得です。

 

雑所得である以上は税金の対象となり、確定申告が必要な場合があります。※障害年金や遺族年金は除く

 

公的年金受給者で、確定申告が必要なのは以下のパターンです。

 

  • 公的年金の収入が400万以上
  • FXの利益が20万円以上

 

公的年金受給でも、確定申告が必要な場合があると覚えておいてくださいね。

 

確定申告が必要な方
公的年金等に係る雑所得の金額から所得控除を差し引くと、残額がある
【引用元:国税庁

 

確定申告の期間は?

確定申告の対象となる期間は1月1日〜12月31日までとなります。

 

対象期間の翌年、2月16日〜3月15日が確定申告の申請期間です。

 

所得税法では毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得について、翌年2月16日から3月15日までの間に確定申告を行い、所得税を納付することになっています。
【引用元:国税庁

 

忘れても期限後申告として承認されますが、無申告課税が課されます。

 

自己申告せず、税務調査が入ると5%高い税金を払わなければなりません。

 

もし、忘れてしまった場合には早めに申告をしましょう。

まとめ

FXで全く損失を出さないのは不可能なので、損失を出しながらトータル収支のプラスを目指します。

 

また、年間で損失が出た際に確定申告をすれば税金対策も可能です。

 

最後に今回のおさらいをしましょう。

・損失人数の割合は39.7%。そのうち71.5%の年間損失額は20万円未満
・損失を抑える対策は、損切りルールを決めるレバレッジをかけすぎない取引ルールを決める
・年間で損失が出たら確定申告で節税できる

 

FXは決してギャンブルではありません。

 

長期で取り組めば勝率も上がってきます。

 

今回の内容を踏まえて相場に慣れながら、勝てるトレーダーを目指していきましょう! 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました! 

 

参考元