厚生労働省はオンライン診療の初診料を2割程度引き上げる方向だとニュースになりました。新型コロナウイルス感染症対応で普及を目指す、オンライン診療とは。みていきましょう。
初診料「2割値上げ」…それでも「オンライン診療」の普及が進まないワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

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コロナで広まった「オンライン診療」…初診料2割引き上げへ

新型コロナ感染症の感染拡大で、「病院にいきたいけど、感染が怖い」とためらったことのある人も少なくないでしょう。厚生労働省では『電話・オンライン診療の手順』として下記のように案内しています。

 

【電話・オンライン診療の手順】

1.診療内容の確認

(電話・オンライン診療を行っているか確認)

受診しようと考えている医療機関のホームページを確認するか、直接医療機関の窓口に、電話やオンラインによる診療を行っているかご確認ください。

 

2.事前の予約

(電話の場合)

電話の場合は、医療機関に電話し、保険証などの情報を医療機関に伝えたうえで予約します。

(オンライン診療の場合)

オンライン診療の場合は、医療機関によって予約方法は異なります。詳しくは各医療機関のホームページをご覧ください。

(支払方法の確認)

予約の際に合わせて支払方法についても確認します。

 

3.診療

(診療開始)

医療機関側から着信があると、オンラインで接続され、診療が開始します。

 

4.診療後

(医療機関への来訪を推奨されたら)

医療機関に来訪して受診するよう推奨された場合は、必ず医療機関に直接かかるようにしてください。

(薬の処方を受けた場合)

薬が処方され、薬の配送を希望する場合は、薬を出してもらう最寄りの薬局を医療機関に伝えたうえで、診察後、薬局に連絡してください。

 

出所:厚生労働省『電話・オンライン診療の手順』より一部抜粋

 

電話やオンラインによる診療では、診断や処方が困難な場合があることは予め留意すべきことですが、対面診療に不安があったり、住まいが僻地で受診が困難だったりする場合に、現状よりも気軽に医師に相談できて、わたしたちにも大きなメリットがあるでしょう。

 

現状、オンライン診療による初診料は、2020年4月に導入された特例により、2,140円とされていますが、先日、中央社会保険医療協議会(厚生労働省の諮問機関)で、2割ほど引き上げ、2,500円程度にすると大筋で合意となりました。診療報酬の2022年度改定に盛り込まれる予定です。