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日本の医療費…1年で44兆円で過去最高を更新
厚生労働省がまとめた『令和元(2019)年度 国民医療費の概況』によると、令和元年度の国民医療費(=以下、医療費)*は44兆3,895億円。前年比2.3%の増加となりました。また人口1人当たりの負担額は35万1,800円で、前年比2.5%増となっています。
*医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用。医科診療や歯科診療にかかる診療費、薬局調剤医療費、入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費等が含まれる。保険診療の対象とならない評価療養(先進医療等)、選定療養(特別の病室への入院、歯科の金属材料等)、不妊治療における生殖補助医療等に要した費用は含まない。傷病の治療費に限っているため「正常な妊娠・分娩に要する費用」「健康の維持・増進を目的とした健康診断」「予防接種等に要する費用」「固定した身体障害のために必要とする義眼や義肢等の費用」も含まない
20年ほど前の2000年と比較していくと、医療費総額は13兆円強増加、1人当たりでは12万円弱増加。国民総生産に占める医療費の割合は、5.61%から7.93%と、確実に負担は重くなっています。
年齢別に医療費の占める割合をみていくと、65歳以上が61.0%。さらに70歳以上に限ると51.1%、75歳以上に限ると38.8%。健康年齢があがり、元気なお年寄りが増えていますが、後期高齢者となる75歳を超えるとさずがに病気知らずとはいかないでしょう。日本ではさらに高齢化が進んでいく予測ですので、さらなる医療費負担の増加は確実。国民負担はさらに重くなると考えられます。
【年齢階級別国民医療費】
65歳未満 39.0%
うち0~14歳 5.6%
うち15~44歳 11.8%
うち45~64歳 21.6%
65歳以上 61.0%
うち70歳以上 51.1%
うち75歳以上 38.8%
出所:厚生労働省『令和元(2019)年度 国民医療費の概況』より