FXトレードで勝つためには勉強や経験も必要となりますが、プロでも重要視しているのが「感情のコントロール」です。熱くなったり投げやりになったりしている状態でトレードをしても、安定した成績を残すことはできません。
「次こそは勝てる!」という根拠のない自信を…FXで「負ける人」の残念な思考【プロFXトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

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メンタルで負けている時点で、勝負には勝てない

「勝負事はメンタルが大事」というのはスポーツ選手やビジネスマンにとって常識となっていますが、FXトレードも同様です。

 

当たり前のことかもしれませんが、メンタルが不安定な状態でFXトレードをしても安定して勝つことは困難であり、結果を分析することも難しくなります。過剰な自信を持って取引をするのも良いことではありませんが、メンタルで負けている時点で勝負事には勝てないと考えたほうが良いでしょう。

 

メンタルが不安定だと、その時の気分でトレードをしてしまう

「メンタルが不安定な状態」と一括りにしましたが、その中身は大きく2つに分けられます。

 

  •  トレードに対して熱くなっている状態
  •  トレードに対して投げやりになっている状態

 

連勝や連敗が続くと起きるケースが多いのが特徴です。

 

たとえば、連敗が続いていると「次こそは勝てる!」という根拠のない自信を持ちはじめ、正しい判断ができなくなります。逆に連勝が続いていると、判断を誤っていても運が良いために勝ってしまい、「何をやっても勝てる」という考えに浸ってしまいます。

 

どちらのパターンも「トレードに対して熱くなっている状態」です。連勝や連敗がきっかけで引き起こされるケースが多いですが、共通点としては「冷静な判断ができない状態」であることが挙げられます。

 

また、自分にとって都合の悪い状態が続くと、すべての物事に対して投げやりになってしまう人も多いです。

 

このようにメンタルが不安定になると、その時の気分でトレードをしてしまうので、結果的にマイナスとなる可能性が多いことを覚えておいてください。

 

感情を冷静に分析することは難しい

不安定なタイミングでFXトレードをするデメリットの2つ目としては、「感情を冷静に分析することは困難だ」ということが挙げられます。

 

FXトレードで安定した収支を出していくためには、「なぜ、このタイミングでトレードをしたのか?」という理由付けを集めていくことが大切です。

 

主要国の経済指標の発表であったり、有名人の発言であったり、有名企業が新商品を開発したりと様々な理由によってFXの相場は変動する特徴があります。

 

その特徴と経験の蓄積が安定した収支に繋がっているので、相場や経済ニュースの分析だけではなく、自分が実行したトレードに関しても細かく分析しなければいけません。しかし、感情的になった状態でトレードをした場合、自分がなぜそのような感情に至ったのかを文章や画像などで説明することは恐ろしく難しいものです。

 

感情的にトレードをしたとして、その結果がプラスでもマイナスでも、後々の経験の蓄積に繋げることはできないので避けたほうが良いでしょう。

 

過剰な自信も過剰な不安もFXトレードには不要

感情をできる限り排除するといっても、人間なので感情を消し去ることは難しいです。

 

FXトレードをする際に感情をコントロールするポイントは、「激しく一喜一憂しない」ということ。多少の感情の起伏については問題ありません。理想としては機械のようにトレードができるのが最高だとされていますが、感情を制御するには「トレードの結果に左右されない」ということが大事です。

 

トレードの結果としてマイナスになると、「次は取り返してやろう」という思いが出てきてしまいますが、そこで「取り返す」という考えになるのではなく、「なぜマイナスになったのだろう?」と考えると良いでしょう。

 

マイナスになった原因を少しずつ排除していくと、最終的にはプラスにすることができます。毎日少しずつで良いのでマイナス要因を無くしていくことが大切です。