世論調査によると、日本では、現状の生活に満足している人のほうが多いといいます。しかし細かくみていくと、生活満足度を左右するものがみえてきました。
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いまの生活に満足な「持ち家派」、いまの生活に不満な「賃貸派」

——いまの生活に満足していますか?

 

そう聞かれたら、なんと答えるでしょうか? 内閣府が行った『国民生活に関する世論調査』(令和3年9月調査)によると、「満足(「満足している」「まあ満足している」の合計)」が55.3%、「不満(「不満」「やや不満だ」の合計)」が44.3%。現状に満足している人が若干多い、というのが、現在の日本の姿です。

 

この調査でさらに注目したいのが、住まいのカタチによる「満足/不満足」の回答。持ち家派の人のほうが賃貸派に比べて、10ポイント以上も満足度が高い傾向にあります。

 

【住まいのカタチ別「生活の満足度」】

「持ち家」57.6%

「賃貸住宅」46.5%

※そのうち「民営の賃貸住宅」は47.9%、「 公営、公社等の賃貸住宅」は42.6%

「勤務先の給与住宅」73.9%

「その他」48.8%

 

出所:内閣府『国民生活に関する世論調査』より

 

さらに満足度を細かくみていくと、特に差が生じたのが、当然「住生活に関する満足度」で、持ち家のほうが30ポイント近くも高くなっています。コロナ禍、“おうち時間”が増えたことも影響したのでしょう。在宅勤務といってもスペースがなかったり、一人になるスペースがなかったりと、賃貸住宅はストレスの溜まることが多いのでは。持ち家の圧倒的な満足度は、時事的な要因も影響しているようです。

 

【住まいのカタチ別「生活の満足度」】

「持ち家」78.9%

「賃貸住宅」48.7%

※そのうち「民営の賃貸住宅」は49.2%、「 公営、公社等の賃貸住宅」は47.2%

「勤務先の給与住宅」69.6%

「その他」61.0%

 

出所:内閣府『国民生活に関する世論調査』より

 

また「所得・収入」「資産・貯蓄」「食生活」「レジャー・余暇」の4項目についてもみていきます。

 

「食生活」や「レジャー・余暇」に関しては、一部大きな差がみられますが、どの項目も持ち家派が優勢。注目はお金まわりについて。家を買うほどですから「所得・収入」の満足度が持ち家派のほうが多いのは想像できますが、その分ローン負担で家計は苦しい……というイメージもあります。しかし貯蓄の部分でも持ち家派に軍配があがり、集合住宅の比較では20ポイントもの差が生じているのです。

 

【所得・収入の満足度】

「持ち家」戸建て40.9%/集合住宅48.5%

「賃貸住宅」戸建て34.8%/集合住宅31.4%

 

【資産・貯蓄の満足度】

「持ち家」戸建て36.0%/集合住宅39.4%

「賃貸住宅」戸建て26.1%/集合住宅19.0%

 

【食生活の満足度】

「持ち家」戸建て76.8%/集合住宅84.2%

「賃貸住宅」戸建て73.9%/集合住宅70.6%

 

【レジャー・余暇の満足度】

「持ち家」戸建て34.9%/集合住宅33.6%

「賃貸住宅」戸建て30.4%/集合住宅30.3%

 

出所:内閣府『国民生活に関する世論調査』より